ピンクサロン

ピンクサロンの概要

ピンクサロンとは、女性従業員がフェラチオを主とした性的なサービスを提供する日本特有の風俗店です。この業態は一般的に「ピンサロ」と略称され、キャバクラなどと同様に、ソフトドリンクやアルコールも提供されます。また、「おっパブ」と呼ばれる乳房に特化した風俗業態も存在しています。

歴史的背景

ピンクサロンの起源は1960年代にさかのぼり、当初は「ピンクキャバレー」や「ネグリジェサロン」として知られ、主におさわりを専門とする営業形態でした。その後、オーラルセックスの提供が取り入れられることで、現在の形に進化しました。ピンクサロン業界の最大手は荻窪に位置する「ナックファイブ」であり、ここが「ナック系」として知られるグループを形成しています。ライバル関係には五反田発の「アップワード」があります。

風俗店としての立地

ピンクサロンは主に繁華街のJRまたは私鉄駅周辺に位置しており、ネオンサインや店名入りの看板が設置されています。店舗によってはキャバクラ同様に客引きが行われることもあります。また、多くは雑居ビルの一テナントとして営業しています。

店内の様子

多くのピンクサロンは個室を持たないスタイルで、区切りのあるブースでサービスが行われます。女性従業員の源氏名と共に番号が掲示されており、好みの女性を指名することができます。指名をせずに「フリー」で利用することも可能ですが、その場合人気の女性に付けられないことがあるため、注意が必要です。入店時には手の消毒を行う店舗もあり、衛生管理がされているところもあります。

サービスの流れ

通常、サービスは30分から45分が主流ですが、1時間から120分のコースも選択できる店もあります。一般的なサービス内容としては、軽いスキンシップの後、基本的には手コキやフェラチオが行われ、地域や店舗によってはクンニリングスやシックスナインが提供される事もあります。その際、コンドームの使用や女性従業員の衣服脱ぎが行われるかどうかは店舗によって異なります。

法的な位置づけ

日本の法律において、ピンクサロンは実質的に性風俗店ですが、風営法においては「接待飲食等営業」枠に分類され、キャバクラと同様の「飲食店」として扱われています。このため、店内の間仕切りに関する規制が存在し、公然わいせつ罪のリスクも伴います。

感染症対策

ピンクサロンでは性感染症だったり、その他の病気のリスクがあるため、出勤する女性は定期的な性病検査を受けることが求められます。特にオーラルセックスのように粘膜接触が生じるサービスでは感染の可能性が高まるため、顧客もコンドームを利用することが重要です。店舗によっては、うがい用のイソジンを提供し、サービス後には口腔の消毒が義務付けられているところもあります。

海外事情とメディアへの登場

ピンクサロンは日本固有の文化であり、欧米にはこのような専用の風俗店舗は存在しません。また、ピンクサロンは映画や漫画など様々なメディアにも取り上げられており、文化的な側面を持っています。

まとめ

ピンクサロンは独自の風俗文化を形成する一方で、性感染症や法律上のリスクも伴います。利用する際は、その特徴を理解し、安全に楽しむことが求められます。

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