五反田

五反田：多様な顔を持つ東京の副都心

五反田は、東京都品川区北部に位置する副都心であり、JR山手線、東急池上線、都営浅草線が乗り入れる五反田駅を中心に発展したエリアです。オフィスビルが立ち並ぶビジネス街としての顔を持つ一方で、飲食店や商業施設が集まる繁華街、風俗店やラブホテルが点在する歓楽街としての側面も持ち合わせています。さらに、高級住宅街として知られる池田山や御殿山も隣接しており、多様な都市機能が凝縮されたエリアと言えるでしょう。

オフィス街・ビジネス拠点としての五反田

五反田駅の西側には、大手企業のオフィスが数多く存在します。ポーラやTOC、学研ホールディングス、NTTなどの本社が拠点を構え、かつてはソニー本社も近隣にありました。近年はIT・フィンテック系のベンチャー企業が集積し、「五反田バレー」と呼ばれるなど、新たなビジネス拠点としても注目されています。

金融機関も多く、都市銀行の支店が全て五反田駅周辺に集まっているほか、大崎郵便局、シティバンク、城南信用金庫本店なども立地しており、金融ニーズの高い地域であることが伺えます。

歓楽街・多様な顔を持つ東口エリア

五反田駅東口には、飲食店だけでなく、風俗店やラブホテルが集まる歓楽街が広がっています。このエリアは「五反田有楽街」とも呼ばれ、夜になると賑わいをみせます。一方で、その周辺には高級住宅街である「島津山」「池田山」「御殿山」が広がり、落ち着いた雰囲気も感じられます。

東五反田三丁目・五丁目には、由緒ある武家屋敷跡や外国大使館、大学、大規模病院などが点在し、駅から少し離れると緑地も多く見られます。これらの要素が、都心から港区まで続く市街地を分断する役割も果たしています。

再開発と変貌を続ける街並み

2008年以降、東急電鉄とJR東日本が駅直結の複合商業施設をオープンさせたのを皮切りに、五反田では都市再開発が急速に進んでいます。東五反田二丁目計画や御殿山プロジェクトにより、超高層マンションや低層オフィスが建設され、街の景観は大きく変化しました。今後も再開発は継続される予定で、五反田はさらに魅力的な街へと進化していくでしょう。

西五反田：オフィス街と桜並木

五反田駅西側は、桜田通り（国道1号）や八ツ山通り沿いを中心にオフィス街が広がっています。TOCビル周辺までオフィスビルが立ち並び、ビジネスの中心地としての役割を担っています。一方で、目黒川沿いは桜の名所として知られ、春には多くの花見客で賑わいます。

暴力団排除特別強化地域

2019年、五反田一帯は東京都の暴力団排除条例に基づき、暴力団排除特別強化地域に指定されました。これにより、みかじめ料のやり取りや便宜供与などが禁止され、違反者には罰則が科せられるようになりました。

五反田の地名の由来

五反田の地名は、江戸時代にこの地域に広がっていた水田が一区画5反であったことに由来します。1911年に山手線の五反田駅が開業し、星製薬の工場が建設されたことをきっかけに、広く知られるようになりました。

五反田の交通

五反田駅には、JR山手線、東急池上線、都営地下鉄浅草線が乗り入れています。また、近隣には東急池上線の大崎広小路駅、東急目黒線の不動前駅があります。

道路では、国道1号（桜田通り・第二京浜）や東京都道317号環状六号線（山手通り）が走り、首都高速中央環状品川線の出入口も設けられています。

主な施設

五反田には、五反田駅、五反田東急スクエア、アトレ五反田、南部古書会館、NTT東日本関東病院、池田山公園、インドネシア大使館、北マケドニア大使館、ベラルーシ大使館、ブラジル総領事館、ペルー総領事館、品川区立日野学園、清泉女子大学、電波新聞社本社、東京医療保健大学、ねむの木の庭などがあります。

また、西五反田には、東急目黒線不動前駅、DNP五反田ビル、TOCビル、テーオーシー本社、ホテルマイステイズ五反田駅前、アライドテレシスホールディングス本社、学研ホールディングス本社、桐ヶ谷斎場、城南信用金庫本店、タキゲン製造本社、東京日産自動車販売本社、大崎郵便局、ブックオフ西五反田店、NTTデータビジネスシステムズ本社、ホテルルートイン五反田、ポーラ本社、アイオス五反田駅前、ザ・森東本社などがあります。

五反田は、多様な顔を持ちながらも、常に変化を続ける魅力的な街です。ビジネス、商業、住宅、文化など、様々な要素が混ざり合い、独自の魅力を形成しています。今後も再開発が進むことで、更なる発展が期待されるエリアです。

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