ピート・チルカット

ピーター・ショーン・チルカット：90年代NBAを彩った苦労人

ピーター・ショーン・チルカット（Peter Shawn Chilcutt、1968年9月14日 - ）は、サウスカロライナ州サムター出身の元プロバスケットボール選手です。1991-92シーズンから1999-2000シーズンにかけて、NBAの7チームで9年間プレーしました。

大学時代：ノースカロライナ大学での躍進

チルカットはノースカロライナ大学チャペルヒル校に進学し、バスケットボール選手として頭角を現しました。1年次には、チームの中心選手であったJ・R・リードを欠いたシラキューズ大学戦で、同点となるブザービーターを決めました。しかし、リードの復帰後は控えに回ることが多くなります。

3年次の1990年には、平均9得点、6.6リバウンドを記録。NCAAトーナメント1回戦では、第1シードのオクラホマ大学を相手に17得点を挙げ、番狂わせに貢献しました。しかし、チームメイトのリック・フォックスの活躍が目立ったため、彼の功績は陰に隠れがちでした。

4年次には、平均12得点、シュート成功率54%、フリースロー成功率77%と、さらに成績を向上させました。フォックスやキング・ライスらと共にチームを牽引し、1982年以来となるNCAAトーナメントファイナル4進出を果たしました。

NBAでのキャリア

1991年のNBAドラフトで、チルカットはサクラメント・キングスから1巡目指名を受け、NBA選手としてのキャリアをスタートさせました。その後、デトロイト・ピストンズ、ワシントン・ブレッツ（現ワシントン・ウィザーズ）、ヒューストン・ロケッツ、バンクーバー・グリズリーズ（現メンフィス・グリズリーズ）、ユタ・ジャズ、ロサンゼルス・クリッパーズ、クリーブランド・キャバリアーズと、数多くのチームを渡り歩きました。

1994-1995シーズンには、ヒューストン・ロケッツの一員として、平均5.3得点、4.7リバウンド、3ポイントシュート成功率40.7%を記録。プレーオフでは20試合中15試合に先発出場し、4.5得点、2.9リバウンドをマークし、チームのNBAファイナル制覇に貢献しました。

1999年10月4日には、ユタ・ジャズとベテラン最低年俸となる76万ドルで1年契約を結びました。2000年1月にはロサンゼルス・クリッパーズと10日間契約を締結。契約延長は実現しませんでしたが、その後クリーブランド・キャバリアーズとの10日間契約を経て、2月下旬に再びクリッパーズと10日間契約を結びました。さらにシーズン3度目となる10日間契約もクリッパーズと結び、シーズンを終えました。

人物像とプレースタイル

チルカットは、生まれつき腎臓が1つしかないというハンディキャップを抱えていました。プレースタイルとしては、アウトサイドからのシュート力に優れたストレッチ・フォー型の選手でした。

外部リンク

ClutchFans.net Pete Chilcutt Profile - Houston Rocket Fan Site （英語）
NBA.com player profile （英語）

もう一度検索