ファイターズ讃歌

ファイターズ讃歌

「ファイターズ讃歌」は、プロ野球パシフィック・リーグに所属する北海道日本ハムファイターズの公式球団歌です。1977年に発表されて以来、長年にわたりファンに愛され続けています。

制定の経緯

1973年に日本ハムが日拓ホームフライヤーズを買収し、球団名を日本ハムファイターズに変更した際、しばらくの間は球団歌が存在しない状態でした。その後、1977年に「それゆけぼくらのファイターズ」が公式球団歌として制定されましたが、そのB面に収録されていた「ファイターズ讃歌」が、事実上の球団歌として広く親しまれるようになりました。

歌詞に特定の地名や企業名が含まれていないため、2004年の球団本拠地移転後も、引き続き使用されています。パシフィック・リーグに所属する球団の中で、現存する最古の球団歌であり、NPB全体でも3番目に古い歴史を持ちます。

発車メロディとしての利用

2009年からは、ファイターズ二軍の本拠地である鎌ケ谷スタジアムがある千葉県鎌ケ谷市の地域活性化策として、東武野田線（東武アーバンパークライン）の鎌ヶ谷駅と新鎌ヶ谷駅で発車メロディとしても使用されています。

歌唱

ささきいさお

1977年の発表時には、アニメソング歌手として有名なささきいさおが歌唱を担当しました。当時は「それゆけぼくらのファイターズ」がA面で、「ファイターズ讃歌」はB面でしたが、より親しみやすい「ファイターズ讃歌」が広く支持されるようになりました。現在では、「ファイターズ讃歌」が球団歌、「それゆけぼくらのファイターズ」が応援歌として扱われています。

速水けんたろう

2000年には、速水けんたろうによるカバーバージョンが発表されました。このバージョンは、2004年の北海道移転後も使用されましたが、2007年には、速水が歌唱し演奏をアレンジしたものが公式球団歌として発表されました。しかし、2011年に速水が芸能活動を自粛したため、一時的にオリジナルカラオケバージョンが使用されることになりました。

上杉周大

2014年からは、札幌市出身の上杉周大（THE TON-UP MOTORS）によるカバーバージョンが使用されています。

雪ミク

2015年には、北海道の応援キャラクターである雪ミクとのコラボイベントで、「雪ミクver」が使用されました。このバージョンは、コラボ終了後も不定期で使用されています。

怒髪天

2018年には、北海道出身のバンドである怒髪天によるカバーバージョンが発表され、球場イベントで使用されています。現在は、上杉、雪ミク、怒髪天のバージョンが、ホームゲームで不定期に使い分けられています。

楽曲情報

それゆけ ぼくらのファイターズ

作詞・作曲：石原美代子
補作詞・補作曲：中村泰士
編曲：高田弘

ファイターズ讃歌

作詞：石原信一
作曲：中村泰士
編曲：高田弘

「ファイターズ讃歌」は、北海道日本ハムファイターズの歴史と共に歩んできた、ファンにとって欠かせない応援歌です。その力強いメロディと歌詞は、これからも多くの人々に愛され続けるでしょう。

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