ファイナルファンタジーコレクション

『ファイナルファンタジーコレクション』は、1999年3月11日にスクウェア（現スクウェア・エニックス）から発売されたPlayStation用ゲームソフトです。この作品は、もともとコンビニエンスストア向けに個別販売されていた『ファイナルファンタジーIV』、『ファイナルファンタジーV』、『ファイナルファンタジーVI』の3タイトルを一つにまとめたものです。

概要

このコレクションは、コンビニエンスストアで販売されていた各タイトルを、PlayStation向けに再パッケージしたものです。特に、PlayStation版の『FFVI』は、このコレクションと同時に単体でも発売されました。各ディスクの内容はコンビニエンスストア版と全く同じですが、ディスクのレーベル面には、天野喜孝氏による美しいイメージイラストが使用されています。さらに、限定版として、天野氏が描き下ろしたイラストを使用した特製クロックと化粧箱がセットになった『ファイナルファンタジーコレクション アニバーサリーパッケージ』も5万本限定で発売されました。

欧米での展開

日本で発売された『ファイナルファンタジーコレクション』と同様に、欧米でも複数の作品をセットにしたパッケージが発売されました。ただし、欧米版ではスーパーファミコン（SNES）版でのナンバリングが異なり、日本の『FFIV』が『FFII』、『FFVI』が『FFIII』として発売されていましたが、PlayStation版では日本版と同じナンバリングに戻されています。

北米での展開

Final Fantasy Anthology：1999年10月5日に発売されたこのパッケージは、『FFV』と『FFVI』のセットです。同時期に各作品の単品販売も行われました。特筆すべきは、『FFV』がSNESでは未発売だったため、PlayStation版が北米での初登場となりました。
Final Fantasy Chronicles：2001年6月29日発売。『FFIV』と『クロノ・トリガー』のセットです。北米PlayStation版の『FFIV』は、この作品で初めて登場しました。

ヨーロッパでの展開

* Final Fantasy Anthology：2002年5月17日に発売。北米版と同名ですが、内容は異なり、『FFIV』と『FFV』のセットです。この他に、『FFVI』は単品で発売されました。

まとめ

『ファイナルファンタジーコレクション』は、PlayStationで過去の名作をまとめて楽しめるだけでなく、天野喜孝氏の美しいイラストもコレクションできる、ファンにとっては非常に魅力的な作品でした。また、欧米での展開では、地域ごとに異なる組み合わせのパッケージが発売されたことにより、各地域でのファンの興味を引くことに成功しました。特に北米ではSNES版で未発売だった『FFV』がPlayStationで初めて登場したことや、人気作『クロノ・トリガー』とのセット販売など、話題性の高い商品展開が行われました。

各地域で異なる組み合わせや限定版の存在も、このコレクションの魅力を高める要因となっています。これらの点からも、スクウェア・エニックスが過去の名作を現代に蘇らせるための戦略的な商品展開であったと言えるでしょう。このコレクションは、単なるゲームソフトの再販以上の価値を提供し、多くのファンに愛される作品となりました。

外部リンク

ファイナルファンタジーコレクション | SQUARE ENIX

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