ファイブ-エイス

ファイブ-エイス（スタンドオフ）とは

ファイブ-エイス（Five-eighth）またはスタンドオフ（Stand-off）は、ラグビーリーグのチームにおけるポジションの一つで、背番号は6番です。チームに2人いるハーフバックの一人であり、スクラムハーフと連携します。ピヴォットやセカンドレシーバーと呼ばれることもあります。

役割

ファイブ-エイスは、攻撃の中心として、以下の重要な役割を担います。

ボールの分配: タックル後の密集地帯からボールを受け取り、センターやウィンガーといった攻撃的なポジションへパスを供給します。
陣地獲得: 一般的なプレーの中で、キックによって陣地を獲得する責任があります。
ゲームメイク: 状況判断能力が求められ、フィールド上での意思決定を行う「プレーメイカー」としてチームを牽引します。

競技の進化に伴い、2人のハーフバックの役割は似通ってきていますが、ファイブ-エイスは依然として重要なポジションです。フルバック、フッカー、スクラムハーフと共に、チームの「背骨」を形成すると言えるでしょう。

語源

ラグビーフットボールには伝統的に2人のハーフバックが存在します。スクラムに参加する方を「スクラムハーフ」、スクラムから離れて（stand off）位置する方を「スタンドオフハーフ」と呼びます。イギリスではこれらの用語が使われ続けていますが、オーストラリアでは背番号7を「ハーフバック」、背番号6を区別して「ファイブ-エイス」と呼ぶことが一般的です。ニュージーランドでは、これらの用語は区別なく使用される傾向があります。

特筆すべき選手

各国の殿堂入りを果たしたファイブ-エイスとして、以下の選手が挙げられます。

イングランド: ロジャー・ミルワード
オーストラリア: ワリー・ルイス、ボブ・フルトン、ブレット・ケニー、アルバート・ローゼンフェルド、ヴィック・ヘイ
ニュージーランド: ジョージ・メンジーズ

また、ラグビーリーグ初の黒人選手であるルシウス・バンクスも、1912-13シーズンにハンスレットRLFCでこのポジションでプレーしました。

まとめ

ファイブ-エイスは、ラグビーリーグにおいて攻撃の起点となり、ゲームの流れを大きく左右する重要なポジションです。優れた判断力とパススキル、そしてキックの精度が求められる、まさに「プレーメイカー」と呼ぶにふさわしい役割を担っています。

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