ファクンド・コリーディオ

ファクンド・コリーディオ（Facundo Colidio）は、アルゼンチン出身のプロサッカー選手です。2000年 1月4日にラファエラで生まれました。ポジションはフォワード（FW）。現在は、母国の名門クラブであるCAリーベル・プレートに所属しています。

経歴

コリーディオのサッカー人生は、アルゼンチンの二大クラブの一つであるボカ・ジュニアーズの育成組織で始まりました。幼い頃から非凡な才能を見せ、そのポテンシャルはすぐに国内外のクラブ関係者の注目するところとなりました。特に育成年代にありながら、イングランドのマンチェスター・シティFCやイタリアのユヴェントスFCといった欧州屈指のビッグクラブが、彼の獲得に向けて関心を寄せていたことは、その才能の大きさを物語っています。

インテルナツィオナーレ・ミラノへの移籍

多くのクラブからの熱視線が注がれる中、コリーディオは2017年9月、イタリア・セリエAのインテルナツィオナーレ・ミラノへの移籍を選択しました。報道によれば、移籍金は700万ユーロに上ったとされています。イタリアでの新たな挑戦のスタートとして、彼はまずインテルのユースチームであるプリマヴェーラに登録され、欧州サッカーへの適応と成長を目指しました。

シント＝トロイデンVVでの経験

インテルのトップチームでの出場機会を得るため、コリーディオは2019年 8月13日、ベルギーのシント＝トロイデンVVへ期限付き移籍しました。このベルギーでの経験は、彼のプロキャリアにおいて非常に重要なものとなりました。

シント＝トロイデンに加入後、彼はすぐに実戦の機会を得ます。2019年 9月25日に行われたOHルーヴェンとのベルギーカップの試合で、プロとしての公式戦デビューを果たしました。さらに、同年10月5日のKVコルトレイク戦では、ベルギーリーグでの初出場を飾ります。

特に2020年に入ってからは、攻撃面での貢献が顕著になりました。1月18日に行われた再びKVコルトレイクとの対戦では、待望のプロキャリア初ゴールを記録し、FWとしての得点能力を示しました。さらに、そのわずか1週間後の1月25日に行われたムスクロン戦では、圧巻のパフォーマンスを見せ、チームの得点に繋がる3つのアシストを記録するなど、チャンスメイク能力の高さも証明しました。

当初は1年間のレンタル契約でしたが、期間が延長され、コリーディオは2022年までシント＝トロイデンで貴重な経験を積み重ねました。

CAティグレへのレンタル

ベルギーでのレンタル期間を終えた後、コリーディオは再び母国アルゼンチンへ戻り、期限付き移籍でプレーすることになります。2022年から2023年にかけては、CAティグレに所属し、アルゼンチン国内リーグという慣れ親しんだ舞台で、コンスタントに試合に出場し、さらなる経験を積みました。この期間も、彼の選手としての成長にとって重要なステップとなりました。

CAリーベル・プレートへの完全移籍

CAティグレでの活躍を経て、コリーディオは2023年、アルゼンチン国内における最大のライバルクラブの一つであるCAリーベル・プレートへ完全移籍を果たしました。ボカ・ジュニアーズの育成組織出身ながら、ライバルであるリーベル・プレートへの加入は大きな注目を集めました。現在、彼はリーベル・プレートの攻撃陣の一角として、チームのタイトル獲得に貢献すべくプレーしています。

代表キャリア

国際舞台においては、アルゼンチン代表の各世代別チームに選出されてきました。世代別代表での経験は、国際レベルでのプレーに慣れる上で重要な糧となっています。今後のA代表へのステップアップも期待される、アルゼンチンの若手有望株の一人です。

ファクンド・コリーディオは、南米と欧州の両方でプレー経験を持ち、様々なスタイルのサッカーに適応してきました。ボカ・ジュニアーズでの基礎、インテルでの可能性、シント＝トロイデンでの実戦経験、そして母国での再挑戦と、着実にステップアップを重ねてきました。現在所属するリーベル・プレートでの活躍を通じて、アルゼンチン、そして世界のサッカー界における彼の存在感はさらに増していくことでしょう。その才能とこれまでの経験から、今後のさらなる飛躍が大いに期待される選手です。

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