ファッラ・ディゾンツォ天文台

ファッラ・ディゾンツォ天文台は、イタリア共和国フリウリ＝ヴェネツィア・ジュリア州ゴリツィア県ファッラ・ディゾンツォ村に位置する、非営利の民間天文台です。この天文台は、北緯45度54分56.7秒、東経13度31分32.3秒の地点に設置されています。運営は、ファッラ・ディゾンツォ天文文化サークル（Circolo Culturale Astronomico di Farra d'Isonzo、略称CCAF）によって行われています。天文台コードは「595 Farra d'Isonzo」として登録されています。

CCAFは、1975年にアマチュアの天文愛好家たちが集まり結成されました。その後、1980年に天文台が開設されました。21世紀初頭の時点で運用されている主望遠鏡は、口径40cmのニュートン式・カセグレン式[[望遠鏡]]であり、直径4.5mの可動式ドーム内に設置されています。この望遠鏡は、観測において重要な役割を果たしています。

この[天文台]]は、小惑星の観測で特に知られており、1993年に小惑星] ペレグリーニを発見したのを皮切りに、数多くの[[小惑星を発見してきました。2016年11月時点での集計によると、2010年までに220個の小惑星を発見しており、そのうち39個が命名されています。命名された小惑星の中には、この村の名前にちなんだ(7501) ファッラや、村を流れるイゾンツォ川にちなんだ(6501) イゾンツォなどが含まれています。これらの命名は、地域の文化や歴史を宇宙に刻むものであり、天文台の活動の重要な一部となっています。

小惑星センターのカタログには、観測地および発見者の欄に「ファッラ・ディゾンツォ」と記載されています。これは、この天文台が小惑星の発見に重要な役割を果たしている証拠です。また、アマチュア天文家による貢献が、学術的な成果に繋がっている好例と言えるでしょう。

ファッラ・ディゾンツォ天文台は、地域社会に密着した天文活動を推進しており、一般向けの観測会や講演会なども開催しています。また、天文教育や普及活動にも力を入れており、地域住民の科学への関心を高めることに貢献しています。アマチュア天文家たちの熱意によって運営されているこの天文台は、地域の誇りであり、天文学の発展に寄与する存在として今後も活動を続けていくでしょう。


関連リンク:

* Circolo Culturale Astronomico di Farra d'Isonzo （イタリア語）

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