ファビアン・カヌ

ファビアン・カヌ：柔道界のフランス代表

ファビアン・カヌ（Fabien Canu、1960年4月23日生まれ）は、フランスのサン・ヴァレリー・アン・コー出身の柔道選手です。現役時代は主に86kg級で活躍しました。182cmの恵まれた体格から繰り出される技は、数々の国際大会で輝かしい成績を残しました。

主要な戦績

カヌは、1980年代に数々の国際大会で目覚ましい活躍を見せました。以下に主な戦績をまとめます。

1980年 - 世界学生 優勝
1983年 - 地中海競技大会 優勝
1983年 - 世界選手権 2位
1984年 - フランス国際 3位
1984年 - ロサンゼルスオリンピック 5位
1984年 - オーストリア国際 3位
1985年 - フランス国際 優勝
1985年 - ソ連国際 優勝
1985年 - 世界選手権 3位
1986年 - フランス国際 優勝
1986年 - ヨーロッパ選手権 3位
1987年 - ヨーロッパ選手権 優勝
1987年 - 地中海競技大会 優勝
1987年 - 世界選手権 優勝
1988年 - フランス国際 優勝
1988年 - ヨーロッパ選手権 優勝
1988年 - ソウルオリンピック 5位
1989年 - フランス国際 2位
1989年 - ヨーロッパ選手権 優勝
1989年 - 世界選手権 優勝
1990年 - ハンガリー国際 2位
1990年 - ヨーロッパ選手権 3位
* 1991年 - フランス国際 3位

世界選手権での活躍

カヌのキャリアにおいて、世界選手権での活躍は特筆に値します。1983年の世界選手権では、決勝で東ドイツのデトレフ・ウルチに敗れはしたものの、見事2位に入賞しました。そして、1987年の世界選手権ではついに優勝を果たし、世界の頂点に立ちました。さらに、1989年の世界選手権でも優勝し、2連覇を達成するという偉業を成し遂げました。

オリンピックでの挑戦

カヌは、オリンピックにも2度出場しています。1984年のロサンゼルスオリンピックでは5位入賞を果たしましたが、メダルには届きませんでした。1988年のソウルオリンピックでは、準々決勝でこの大会で2連覇を達成したペーター・ザイゼンバッハーに敗れ、3位決定戦でも大迫明伸に判定で敗れて、再び5位という結果に終わりました。オリンピックでのメダル獲得は叶いませんでしたが、その実力は世界トップレベルであったことは間違いありません。

ファビアン・カヌは、世界選手権での優勝をはじめ、数々の国際大会で輝かしい成績を残したフランスを代表する柔道家です。オリンピックでのメダルには届かなかったものの、その功績は柔道史に深く刻まれています。

JudoInside.comのプロフィール（英語）

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