ファブリシオ・コロッチーニ

ファブリシオ・コロッチーニ：華麗なるキャリアと数々の栄光

ファブリシオ・コロッチーニ(Fabricio Coloccini)は、1982年1月22日、アルゼンチンのコルドバで生まれたイタリア系アルゼンチン人の元サッカー選手です。主にセンターバックとして活躍し、アルゼンチン代表としても国際舞台を経験しました。

ボカ・ジュニアーズから世界へ

コロッチーニは、AAアルヘンティノス・ジュニアーズの下部組織でキャリアをスタートさせました。その後、ボカ・ジュニアーズの下部組織に移籍し、16歳だった1998年にトップチームデビュー。ボカ・ジュニアーズでは僅か2試合の出場に留まりましたが、その才能は早くから注目を集めていました。

ACミランでの挑戦とレンタル移籍

1999年夏、コロッチーニはイタリアの名門ACミランに移籍します。しかし、移籍手続きにおけるクラブ間の合意不足から問題が発生し、FIFAはACミランにボカ・ジュニアーズへの補償金の支払いを命じる事態となりました。1999-2000シーズンはトップチームでの出場機会に恵まれず、レンタル移籍という選択を余儀なくされます。

2000年夏には母国アルゼンチンのCAサン・ロレンソ・デ・アルマグロにレンタル移籍。クラウスーラ2001では19試合に出場し3得点を挙げ、チームの優勝に貢献しました。その後はスペインのデポルティーボ・アラベス、アトレティコ・マドリード、ビジャレアルCFとレンタル移籍を繰り返し、各クラブでレギュラーポジションを獲得。特にアラベス時代には33試合に出場し、ディフェンダーながら6得点を挙げる活躍を見せました。

デポルティーボ・ラ・コルーニャでの活躍

2004年夏、ACミランに復帰したコロッチーニでしたが、同年1月にはデポルティーボ・ラ・コルーニャと6年契約を締結。デポルティーボではセンターバック、右サイドバック、センターハーフと様々な守備的ポジションをこなし、絶対的なレギュラーとして活躍しました。2007-08シーズンは全試合に出場し4得点を挙げ、UEFAインタートトカップ出場権獲得に貢献しました。

ニューカッスル・ユナイテッドでの成功とキャプテン就任

2008年8月、コロッチーニはイングランドのニューカッスル・ユナイテッドFCに移籍。移籍金は1030万ポンドにのぼりました。加入直後から先発出場を果たし、チームの中心選手として活躍。セバスティアン・バソングとセンターバックのコンビを組み、堅守を築き上げました。リーグ降格という苦境を経験したものの、チームに残留し、フットボールリーグ・チャンピオンシップ優勝、プレミアリーグ昇格に貢献。PFA年間ベストイレブンにも選出されるなど、その実力を証明しました。2010年にはキャプテンに任命され、チームを牽引しました。また、積極的に攻撃にも参加し、ゴールを挙げる場面も見られました。2011年にはニューカッスルでの公式戦通算100試合出場を達成。さらに、2011年夏にはチームの新しいキャプテンに就任し、チームを率いる立場となりました。2012年にはクラブとの契約を2016年まで延長しました。

サン・ロレンソ復帰と代表での活躍

2016年7月、ニューカッスルとの契約を解消し、15年ぶりにCAサン・ロレンソ・デ・アルマグロに復帰。

代表レベルでは、2001年にU-20アルゼンチン代表としてFIFAワールドユース選手権に出場し、優勝に貢献。グループステージでは2得点を挙げました。また、2004年にはU-23アルゼンチン代表としてアテネオリンピックに出場し、金メダルを獲得しました。A代表では2003年にデビューし、2005年のFIFAコンフェデレーションズカップ、2006年のFIFAワールドカップに出場するなど、国際舞台でも活躍しました。

数々のタイトルと栄光

コロッチーニは、ボカ・ジュニアーズ、サン・ロレンソ、ニューカッスル・ユナイテッドでリーグタイトルを獲得するなど、数々のタイトルを獲得しました。また、U-20アルゼンチン代表、U-23アルゼンチン代表としても優勝を経験し、その輝かしいキャリアに多くの栄光を刻みました。

ファブリシオ・コロッチーニは、卓越した才能と献身的なプレーで、長年にわたり世界中のサッカーファンを魅了しました。彼のキャリアは、多くの若手選手にとって、大きな刺激と目標となるでしょう。

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