ファミスタ'90

ファミスタ'90の概要

『ファミスタ'90』は、1989年12月19日にナムコ（現在のバンダイナムコエンターテインメント）からリリースされたファミリーコンピュータ用の野球ゲームで、ナムコットファミリーコンピュータゲームシリーズの第65弾です。この作品は、前作『ファミスタ'89 開幕版!!』に続く形で登場し、翌年の年号がタイトルに使用されるようになりました。

ゲームの改良点

本作は、ゲームの容量が2MBに拡大され、バッテリーバックアップ機能が追加されたことでセーブが可能になりました。新たなキャラクターや操作が導入され、右打ち・左打ちだけでなくスイッチヒッターも登場しました。また、投手においてもサイドスローが追加され、より多様なプレイが楽しめるようになっています。特に、打者が打率.304以上の時にライナーを打つと打球が外野で失速するという新機能が実装され、戦略的なアプローチが求められるようになりました。このため、打率が低い打者でも効果的な長打を狙える可能性が生まれました。

新しいゲームモード

前作に比べ、ゲームモードが改良され、リーグ戦が初めて家庭用に導入されました。プレイヤーは2から6チームの範囲内で、最大45試合のリーグを設定可能です。また、イニング数も1回から9回まで自由に選択でき、より自分に合ったプレイスタイルで楽しめるようになっています。

助っ人システム

『ファミスタ'90』では、従来のプレイヤーエディットとは異なり、名前やタイプによって能力値が変化する「助っ人」キャラクターを作成でき、このキャラクターをリーグ戦に登録することができるようになりました。作成した助っ人は、代打の四番手と入れ替わる形で登録され、戦略の幅が広がっています。

登場チームと球団

本作には、実在する日本野球機構（NPB）の加盟チームがモデルとなった球団が登場します。例えば、Gはガイアンツ（読売ジャイアンツ）、Cはカーズ（広島東洋カープ）などが含まれています。また、特別チームとして「ナムコスターズ」や「メジャーリーガーズ」など、プレイヤーが操作することができるチームも追加されました。

球場の特徴

本作には前作から引き継がれた2種類の球場と新たに4種類の球場が登場し、合計6種類の球場が用意されています。各球場はそれぞれ異なる特徴を持ち、特に新登場した「ふえいふえい」球場は、左右非対称型の独特なデザインが採用されており、戦略に多様性を持たせています。いずれの球場も、ゲームプレイに影響を与える重要な要素となっています。

まとめ

『ファミスタ'90』は、従来のシリーズ作品にさまざまな新機能やモードを追加したことで、ファミリーコンピュータのゲーム界に新たな風を吹き込みました。戦略的な要素や多彩なキャラクターにより、より楽しめる内容へと生まれ変わっています。

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