ファミリータイズ

ファミリータイズについて

『ファミリータイズ』は、1982年から1989年までの間に全176話が放映された人気のシチュエーション・コメディドラマです。本作は、アメリカのキートン家を中心とした日常のドタバタ劇を描き、特に1960年代から70年代のリベラリズムから1980年代の保守主義への変遷という社会的背景を巧みに反映しています。

ストーリーの概要

物語は、元ヒッピーでリベラルな価値観を持つ両親と、共和党支持者の長男アレックスとの対比が中心で、特に「年長者よりも年少者の方が保守的である」というユニークな状況がコメディの根底を形成しています。アレックスのキャラクターは、しばしば「金の亡者」と言われるほどお金に執着しており、彼の初めての言葉が母を意味する「マミー」ではなく、「マネー」であったというエピソードが、その特性を見事に表しています。

アレックス役を演じたマイケル・J・フォックスは、本作でエミー賞を1986年から1988年まで3年連続で受賞するなど、その演技力が高く評価されました。

主要キャスト

物語の主要キャストには以下のような人物がいます：

• - アレックス・P・キートン（マイケル・J・フォックス）：この家族の長男。エリート銀行員を目指し、お金に強い執着を持つ。
• - スティーヴン・キートン（マイケル・グロス）：アレックスの父で、テレビ局に勤務している。
• - エリス・キートン（メレディス・バクスター）：建築家として成功している母。
• - マロリー・キートン（ジャスティン・ベイトマン）：ファッションに興味を持つ長女。
• - ジェニファー・キートン（ティナ・ヨーザーズ）：アレックスの成績優秀なライバルである次女。
• - アンドリュー・キートン（ブライアン・ボンソール）：シリーズ中で誕生する次男。
• - スキッピー・ハンドルマン（マーク・プライス）：アレックスの親友。

日本での人気

日本では、1986年からテレビ東京で「全米熱中テレビ」のサブタイトルで放送され、特に第3・4シーズンが人気を博しました。さらに、2008年には第3シーズンのDVDボックスもリリースされましたが、未放映の第6・7シーズンはVHSで発売され、当時の吹き替えキャストが一部変更されました。

注目のゲスト出演者

本作には、未だ無名であった多くの俳優がゲスト出演しています。トム・ハンクスがエリスの弟役で登場したことや、リヴァー・フェニックスがアレックスの家庭教師役で出演した際には、彼が愛するジェニファーに惹かれる場面が印象的でした。また、コートニー・コックスやジュリア・ルイス＝ドレイファスも登場し、後に名声を得るアーティストたちがこの作品で魅力を発揮しました。

『ファミリータイズ』は、そのユーモアと家族愛を描くストーリーで、多くの視聴者に愛された作品であり、今でもアメリカのテレビドラマ史において特別な位置を占めています。

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