ファラハナーズ・ファイサル

ファラハナーズ・ファイサル：モルディブの外交を担う女性

ファラハナーズ・ファイサル（通称：ファラ・ファイザル）は、モルディブの外交官であり、大使、高等弁務官を歴任しています。彼女はイギリスのキール大学、ケンブリッジ大学、ハル大学で学び、高度な知識と国際感覚を身につけました。

初のMDP政権と高等弁務官就任

2008年11月、モルディブ民主党（MDP）のモハメド・ナシードが大統領に就任し、モルディブ史上初のMDP政権が誕生しました。その直後の12月、ファイサルは在イギリス高等弁務官に任命され、2009年3月にはエリザベス2世女王に信任状を捧呈し、正式に就任しました。2012年2月まで高等弁務官を務める傍ら、在スウェーデン大使、在スペイン大使、在デンマーク大使、在ノルウェー大使、在フィンランド大使、在フランス大使を兼任し、多岐にわたる外交活動を展開しました。

政権交代とヨーロッパ支部報道官への転身

2012年2月、ナシード大統領の辞任に伴い、ファイサルも高等弁務官を辞任し、ナシード元大統領が党首を務めるMDPのヨーロッパ支部報道官に転身しました。これにより、外交官としての活動から、政党の広報活動へと軸足を移しました。

再び政権交代、そして駐英大使へ

2018年11月、再びMDPのイブラヒム・モハメド・ソリが大統領に就任し、6年9ヶ月ぶりにMDP政権が誕生しました。2019年4月、ソリ大統領により、ファイサルは在イギリス大使に指名され、外交の舞台に復帰します。同年10月には、バッキンガム宮殿でエリザベス2世女王に信任状を捧呈し、大使としての活動を開始しました。

英連邦再加盟と高等弁務官への再任

ファイサルが在イギリス大使として在任中の2020年2月、モルディブは英連邦に再加盟しました。これにより、ファイサルの肩書は、大使から英連邦加盟国同士が交換する高等弁務官へと変更されました。これは、彼女が再び高等弁務官として、モルディブとイギリスの関係強化に貢献することを示しています。

著作

ファイサルは、研究者としても活動しており、以下の著作があります。

Women, Security, South Asia: A Clearing in the Thicket (SAGE Publications, 2005) ISBN 978-0761933878

外部リンク

高等弁務官 | 在英国モルディブ高等弁務官事務所 （英語）
* Farah Faizal (@DrFarahFaizal) - X（旧Twitter） （英語）

ファラハナーズ・ファイサルは、モルディブの外交において重要な役割を果たしており、その知識、経験、そして国際的なネットワークは、今後のモルディブの発展に大きく貢献することが期待されます。

もう一度検索