ファンキーフライデー

FM NACK5『FUNKY FRIDAY』：30年を超えるラジオのロングラン番組

1993年10月1日、FM NACK5で放送開始された『FUNKY FRIDAY』（ファンキーフライデー、通称ファンフラ）は、日本のラジオ番組の中でも屈指の長寿番組として知られています。毎週金曜日、9時間にわたる生放送は、リスナーを魅了し続けて30年以上が経過しました。

番組の歴史と概要

『SUPER FRIDAY HONOLULU NACK5』の後継番組としてスタートしたファンフラは、小林克也氏をパーソナリティに迎え、東京・銀座のスタジオから放送されています。長年に渡り高い聴取率を誇り、関東地方のラジオシーンを代表する番組の1つとして確固たる地位を築いています。特徴的なのは、リスナーの投稿時にラジオネームではなく、本名を読み上げるスタイルです。匿名希望や下の名前のみの希望も受け付けていますが、番組独自のスタイルと言えるでしょう。

2010年には、前番組『大野勢太郎 HYPER RADIO』と組み、「GOLDEN FRIDAY!」と題した12時間特別番組を企画。2011年には、ハワイからの生放送も実現するなど、様々な試みでリスナーを楽しませています。NACK5の聴取率調査期間である「HAPPY WEEK」には、プレゼント企画が強化されますが、大々的な告知は行わず、番組らしい控えめな姿勢が保たれています。2014年には、NACK5開局26周年を記念した特別番組として『NACK5 26th Anniversary「FUNKY FRIDAY special」』を放送しました。2018年には、さいたまスーパーアリーナでリスナーを招待したライブイベントも開催されています。

パーソナリティとスタッフ

番組開始以来、小林克也氏がパーソナリティを務めています。副調整室にマイクを設置し、スタッフの笑い声や拍手、クイズコーナーの音声なども放送に含まれることで、生放送ならではの臨場感を演出しています。過去の番組アシスタントには川上まり氏がいます。また、初期にはスーパーエキセントリックシアターなど、特別ゲストも出演していました。小林克也氏の不在時には、ケイザブロー氏が代打パーソナリティを務めたこともあります。

番組の構成とコーナー

ファンフラは、多彩なコーナーで構成されています。

オープニング: 映画「ジャイアンツ」のテーマ曲と共にスタート。小林氏とスタッフによるタイトルコールが特徴です。
All Japan Singles Top 20: オリコンチャートと配信チャートを合わせたランキングを紹介。同一アーティストの同時ランクイン数に制限を設けるなど、独自のルールがあります。
LOVE TIME: 小林氏によるオリジナルラジオドラマと音楽のコーナー。
あの人に贈りたい～FROM ME TO YOU～: リスナーから送られたメッセージと楽曲を紹介するリクエストコーナー。
OUR FUTURES ON THE ROAD:「道」をテーマにしたリスナー投稿を紹介するコーナー。
イチバン！: 毎週テーマを変えてリスナーの「一番」を募集するコーナー。
実話・わたしたちの馴れ初め: さまざまな馴れ初めエピソードを紹介するコーナー。
GUI GUI MAN vs. GUI GUI WOMAN: 男女それぞれの努力自慢を紹介するコーナー。
ファンフラ相談室: リスナーと電話をつないで人生相談を行うコーナー。
The Best Hit ファンフラ: 小林氏によるDJプレイコーナー。
9時間目: 週替わりのテーマに沿ったリスナー投稿を紹介するコーナー。
クイズコーナー: 「持ってけ泥棒クイズ」、「GINZAカン・カン・クイズ」、「ソーロークイズ！」など、複数のクイズコーナーがあります。
ミッキーのコーナー: ボイスチェンジャーを使ったキャラクター「ミッキー」がリスナーと電話でクイズを行うコーナー。
TOKYO Top10: タワーレコードとHMVの売上を集計したアルバムランキングを紹介するコーナー。

他にも、NACK5 NEWS、TRAFFIC情報、経済情報などが放送されます。TRAFFIC情報は、担当アナウンサーのフルネーム紹介や、独特のアナウンスが特徴的です。

過去のコーナー

過去には、「BOOK TIME」、「All Japan Karaoke Top20」、「面白倶楽部」、「ザ・川柳倶楽部」、「小林タクシー」、「Best Hit USA」、「夕方メロディー」、「一日スタッフ」、「言論の自由」、「ミュージック・インフォメーション」、「はっきり言って Yes or No」、「電話でね」、「何が言いたいの」、「コバハラ電話相談室」、「全英TOP10・全米TOP10」、「一杯のコーヒーから」、「面接クイズ」、「君はスターだ！ファンフラ歌合戦、ファンフラスター誕生！」、「タイムマシーン」、「ファンフラオーディション」など、多くのコーナーがありました。

ノベルティ

番組では、日の丸ステッカーやTシャツなどのノベルティがプレゼントされます。日の丸ステッカーは、リスナー同士のコミュニケーションツールとして利用されています。

使用BGMとジングル

番組では、映画音楽や洋楽、邦楽などをBGMとして使用しています。また、独自のジングルも多数制作されています。

半生放送

小林克也氏の都合により生放送ができない場合、「半生放送」として、事前に録音した音声とスタッフによる進行で行われます。

その他

「ファンフラ jiyu!da!カード」は、かつてOMCカード（現セディナ）から発行されていたクレジットカードです。

長年にわたる放送を通して、数々の思い出と笑いを届けてきた『FUNKY FRIDAY』。これからも、小林克也氏とスタッフ、そしてリスナーによって、その歴史は紡がれていくでしょう。

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