ファンコット

ファンコット（Funkot）とは

ファンコットは、2000年代初頭にインドネシアの首都ジャカルタ、特にコタ地区で誕生した音楽ジャンルです。インドネシアの伝統的な歌謡曲であるダンドゥットをベースとしたハウスリミックスから派生し、180〜200BPMという非常に速いテンポが特徴のダンスミュージックとして発展しました。

日本においては、2009年頃に「ファンキー・コタ（Funky kota）」という名称で紹介されましたが、現在では「ファンコット（Funkot）」という呼び方が一般的になっています。

ファンコットの特徴

ファンコットの大きな特徴として、独特なドラムビートである「ファンキービート」が挙げられます。このビートは、太いベースラインと、リズミカルにカットアップされたサンプリングボイスによって構成されており、一度聴いたら忘れられない中毒性があります。

また、楽曲の途中でテンポが遅くなる「ダウンビート」と呼ばれる展開があることも特徴です。このダウンビートを効果的に使用することで、多様なリミックスやアレンジが可能となり、ファンコットの音楽的な幅を広げています。

サブジャンル

ファンコットには、以下のような多様なサブジャンルが存在します。

マンダリン(Mandarin)：華僑のニーズに合わせて制作された、中国語圏のヒット曲のリミックス。
ハードファンク(Hardfunk)：ミニマルでストイックな構成が特徴の、よりハードなサウンド。
EDM/ダッチハウス/ダブステップ/ハードスタイルを取り入れた楽曲：ダウンビートにこれらの欧米で流行したジャンルの要素を取り入れた、幅広い音楽性を持つ楽曲。

主なDJ/リミキサー

ファンコットシーンでは、多くのDJやリミキサーが活躍しています。以下に、インドネシアと日本における主なDJ/リミキサーのリストを示します。

インドネシア

Cyber DJ Team
Jockie "Dr. Beat" Saputra
Andy (NRC/955)
Apin©17 (M3)
DeaLy (Remix4Life)
Franky
Ivan
PpT (L3)
Ricko
Ronny (LBDJS)
Y2nk
NRC DJ Team
Andy
Aroel
Bryan
Endro Chan
VDP
L3 Remix
Willy_L3
aGas_L3
echo_L3
©NoX2_L3
PpT
Use_L3
M3 DJ Team
Nicko
Apin©17
Sound of 955 (KMI)
Andy
Gugun
Ricko
VDP

日本

Dugem Rising DJ Team
DJ JET BARON
shisotex
JOCKIE "MASTABASS" SUAMA
KazuyaP
totsumal
Aki
Liet
DUGEM BAYANGAN DJ Team
床上中
DJ Shun (a.k.a. Soloist)
TAHU
JT
sige
NAO
WAKU
りす
N4OKI
Dugem Di Barat DJ Team
Richiter
hayabusa
Tagosaku
Tomoyu
ned
LZ a.k.a. 百合蔵
るえ
sam
NRC DJ Team
DJ YAMA a.k.a. Fmaster jp
DJ Shun (a.k.a. Soloist)

主なDJチーム

ファンコットシーンを牽引する、主なDJチームを以下に示します。

インドネシア

Cyber DJ Team (SMM Records)
NRC DJ Team - Andyによるチーム
Golden Crown DJ Team
Lucky Beatz DJ School (LBDJS Records)
Sound of 955 (KMI)
Remix4Life - DeaLyによるチーム
L3 Remix - Willy_L3によるチーム

日本

DUGEM RISING
DUGEM BAYANGAN
Dugem Di Barat
FJ.UTARA
NINJA REMIXING
大日本ティッケー軍
* Dugem In Da VR

関連情報

ファンコットは、インドネシアの音楽シーンにおいて重要な位置を占めています。その独特な音楽性から、国内外で多くのファンを魅了し続けており、今後も更なる発展が期待されるジャンルです。

脚注

外部リンク

もう一度検索