ファンシー (イギー・アゼリアの曲)

ファンシー (Fancy)

概要

『ファンシー』は、イギー・アゼリアが2014年2月17日にリリースしたシングルで、彼女のデビューアルバム『The New Classic』の先行シングルとして位置づけられています。この曲には、シンガーのチャーリー・XCXが客演しています。リリース元はIsland RecordsとVirgin EMI Recordsです。

歴史

この楽曲は、2014年の初めに発表され、イギー・アゼリアのキャリアの中で重要な一曲となりました。実際、このシングルのデモ版である「Leave It」は、2013年12月に流出しており、その後2014年の2月5日にシングル「ファンシー」のリリースが公式に発表されました。曲は翌日にはBBCラジオで初めて披露され、その際にデモが流出していたことが影響していることも明らかになりました。

リリースされた後、この楽曲はアメリカのビルボードチャートで1位を獲得し、瞬く間に大ヒットを記録しました。しかし、その成功に対して、一部のラッパーたちからは批判の声もありました。特に、ラッパーのLord JamarはIggyに対して、彼女の人気は見た目や白人であることが大きな要因であるとの厳しい意見を述べました。

一方で、黒人ヒップホップグループ・The RootsのリーダーであるQuestloveは、Iggyの楽曲を擁護し、「ファンシー」はキャッチーで今年の夏にぴったりな曲であるとコメントしました。また、彼はヒップホップが持つ文化的影響力についても言及し、ファンシーが音楽シーンに与える影響を評価しました。彼は、「ヒップホップが持っている広がりに対する現実を考えるべきだ」として、Iggyの音楽を一方的に否定することのリスクについても警鐘を鳴らしました。

その後、2015年に開催された「第57回グラミー賞」では、この曲が「最優秀レコード賞」および「最優秀ポップ・デュオ/グループ・パフォーマンス」にノミネートされ、大きな注目を集めました。

収録曲

デジタルダウンロード

- Fancy [3:19]

（作詞・作曲：Amethyst Kelly, Charlotte Aitchison, George Astasio, Jason Pebworth, Jon Shave, Kurtis McKenzie）

リミックス・シングル

- Fancy (Yellow Claw Remix) [3:36]

Yellow Clawによるリミックス。

リミックス・EP

- Fancy (Riddim Commission Remix) [4:43]

Riddim Commissionによるリミックス。

- Fancy (Massappeals Remix) [3:42]

Massappealsによるリミックス。

- Fancy (Dabin & Apashe Remix) [3:55]

DabinとApasheによるリミックス。

- Fancy (Instrumental) [3:24]

参加アーティスト

- Iggy Azalea：ボーカル
- Charli XCX：ボーカル
- Kurtis Mckenzie (The Arcade)：ドラム、キーボード、プログラミング
- George Astasio (The Invisible Men)：ドラム、プログラミング
- Jon Shave (The Invisible Men)：ドラム、キーボード、プログラミング
- Sean Momberger：ドラム、プログラミング
- Jason Pebworth (The Invisible Men)：キーボード
- Vocal Engineer：Eric Weaver, John Armstrong
- Mixed by：Anthony Kilhoffer
- Assisted Mixed by：Kyle Ross