ファン・カルロス・ブルゴス

フアン・カルロス・ブルゴス（本名：Juan Carlos Burgos Castillo）は、1987年12月26日にメキシコで生まれたプロボクサーです。かつてIBF世界ライトフライ級王座を獲得したホセ・ビクトル・ブルゴスをおじに持ち、自身もボクシング一家の中で育ちました。アマチュア経験を持つ父親の影響を受け、フアン・カルロスはわずか9歳でボクシングの世界に足を踏み入れます。

2004年12月10日、ブルゴスは17歳で母国メキシコにてプロデビューを飾りました。キャリアを積む中で頭角を現し、プロ入りから2年足らずの2006年10月16日、バハ・カリフォルニア州ティフアナで行われたWBCアメリカ大陸フェザー級暫定王座決定戦に出場。同国のロドルフォ・ガライと対戦し、10ラウンドを戦い抜いた末、3-0のユナニマス判定で勝利を収め、自身初となる主要地域タイトルを獲得しました。この王座はのちに返上しています。

その後も連勝を続け、2009年2月27日には米国カリフォルニア州オンタリオでフェルナンド・オマール・リサラガ（メキシコ）と対戦。この試合はCABOFEフェザー級王座決定戦として行われ、ブルゴスは2ラウンド2分19秒でのTKO勝利によって新たな地域タイトルを手に入れました。このCABOFE王座は、同年6月12日のヴァチェスラフ・グセフ（ロシア）戦でのユナニマス判定による初防衛、そして2010年1月15日のファン・カルロス・マルチネス（メキシコ）戦での12ラウンドTKOによる2度目の防衛に成功しています。

2010年5月29日、ブルゴスはWBC世界フェザー級王座への挑戦権を懸け、グアダラハラにてリカルド・カスティージョ（メキシコ）と対戦する挑戦者決定戦に臨みました。この試合で11ラウンド開始直後にカスティージョが棄権したため、ブルゴスのTKO勝利となり、WBC世界フェザー級指名挑戦権を獲得しました。

念願の世界初挑戦は、2010年11月26日に日本の日本ガイシホールで行われました。WBC世界フェザー級王者エリオ・ロハスの休養王座認定に伴い空位となった正規王座を懸け、元WBC世界バンタム級王者である日本のスーパースター、長谷川穂積と対戦。しかし、12ラウンド判定の末、0-3で敗れ、プロキャリア26戦目にして初の黒星を喫するとともに、世界王座獲得はなりませんでした。

フェザー級での世界挑戦失敗後、ブルゴスはスーパーフェザー級に階級を上げます。2011年11月12日、MGMグランド・ガーデン・アリーナにてプエルトリコのルイス・クルスが保持するWBOラテンアメリカスーパーフェザー級王座と、空位となっていたWBC世界スーパーフェザー級シルバー王座を同時に懸けて対戦しました。この試合を2-0の判定で制し、両王座を獲得しました。

獲得したWBC世界スーパーフェザー級シルバー王座は、2012年2月24日に元IBF世界フェザー級王者のクリストバル・クルス（メキシコ）相手にユナニマス判定で初防衛に成功しましたが、その後防衛戦を行わずに返上しています。一方、WBOラテンアメリカスーパーフェザー級王座は、同年7月20日にセサール・バスケス（メキシコ）との対戦で3ラウンドTKO勝利を収め、初防衛に成功しています。

再び世界王座へのチャンスが訪れたのは、2013年1月19日のニューヨーク、マディソン・スクエア・ガーデン・シアターでした。WBO世界スーパーフェザー級王者ローマン・マルチネス（プエルトリコ）に挑みましたが、1-1のスプリットドローとなり、またも世界王座には手が届きませんでした。

さらに翌年の2014年1月25日、同じくニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデン・シアターにて、WBO世界スーパーフェザー級1位の指名挑戦者として王者ミゲル・アンヘル・ガルシア（米国）に挑みました。しかし、この試合は0-3のユナニマス判定で敗れ、3度目の世界王座挑戦も実りませんでした。

フアン・カルロス・ブルゴスは、地域レベルでは多くのタイトルを獲得し、長きにわたり世界のトップ戦線で活躍しましたが、主要な世界王座には惜しくも手が届かなかったキャリアを送りました。

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