ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0(ZERO)

『ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0(ZERO)』は、ニッポン放送をキーステーションに全国22局ネットで放送されていたラジオ番組です。2020年 3月31日（3月30日深夜）にレギュラー放送が開始され、タレント・歌手のファーストサマーウイカさんがパーソナリティを務めました。

番組概要

2019年11月16日に単発特番として放送された後、2020年3月9日の記者会見でレギュラー化が発表されました。会見でウイカさんは「深夜ならではの人を傷つけない悪口や品のない楽しい話をしたい」と抱負を語り、番組プロデューサーの冨山雄一さんは、ウイカさんの人生経験の厚みに期待して起用したと述べています。

2021年3月10日には番組の継続が発表され、番組は「土手」という愛称で親しまれました。これは、ウイカさんが自らを「東京23区内で最も土手が高い女」と称していたことに由来します。リスナーはそれぞれ「土手チン（男性）」「土手ガール（女性）」「土手ランナー／土手リスナー」と呼ばれ、番組独自のコミュニティを形成していました。

番組初のオリジナルグッズとして、リスナー考案の「土手ジャージ」が発売されたり、TENGAから大量のグッズが送られてきたり、リスナーからステッカー案を募集して番組オリジナルステッカーが制作されるなど、リスナー参加型の企画も積極的に行われました。

2022年2月28日（3月1日深夜）の放送で、同年3月末での番組終了が発表されました。ウイカさんは自身のSNSでリスナーに感謝の思いを伝え、「ラストまで駆け抜ける」とコメントしました。番組終了の理由について、ウイカさんは「越えられない壁があった」と語っています。

しかし、2023年3月18日（19日深夜）には一夜限りの復活放送が行われ、2024年12月30日（31日深夜）には“1部”と呼ばれる『ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン』として再び復活しました。

放送時間

火曜日 3時00分 - 4時30分（月曜日深夜）

パーソナリティ

ファーストサマーウイカ

コーナー

番組では、リスナー参加型の様々なコーナーが展開されました。

命名!ウイカネーム!: 有名人に「ファーストサマーウイカ」のような名称を付けるコーナー。TERU（GLAY）に関する投稿が多く、ゲストと共にTERUのウイカネームを決定することも。
盗聴!!ファーストサマーウイカ: リスナーが「盗み聞き」した「エロい発言」を募集するコーナー。ウイカさん本人だけでなく、「ウイカ」または「ウイ」を含む著名人やキャラクターのモノマネメールも採用。
FMのコーナー: リスナーが下ネタを織り交ぜたエピソードを投稿し、ウイカさんがFM調に読み上げるコーナー。最後にウイカさんが下ネタに気づいてツッコミを入れるのがお約束。
今週の湿るニュース: 国内外のエロに関するニュースを読み上げ、そのニュースを「湿り」で評価するコーナー。エロが相応しくないゲストがいる場合は、エロの代わりに「占めるニュース」になることも。
性格の悪い戯び: リスナーが密かにやっている「性格の悪い戯び」を募集するコーナー。
愛おしい君へ: 「愛おしい」と感じる行動をしている人への手紙を送ってもらうコーナー。迷惑な行動や自意識過剰な行動への皮肉や悪意を込めた手紙が読まれる。
なかったコトに！したいコト！！: リスナーが経験した失敗談や恥ずかしい言動など「なかったコトに！」したいエピソードを募集するコーナー。選ばれたリスナーには賞品が贈られ、メールはシュレッダーにかけられる。
お前、マンガの影響受けすぎな！: マンガやアニメの影響で恥ずかしい言動をしてしまったリスナーからのメールを募集するコーナー。
* アフタートーク: MixChannel限定のおまけコーナー。当初はデッサン人形を使って「四十八手」を教えていたが、現在はリスナーからの悩み相談に答えている。

ゲスト

番組には、様々なジャンルのゲストが出演しました。安田顕、くっきー!（野性爆弾）、エハラマサヒロ、TERU（GLAY）、ナヲ（マキシマムザホルモン）、DJ松永、根本宗子、新内眞衣（当時乃木坂46）、高城れに（ももいろクローバーZ）など、豪華な面々が番組を盛り上げました。

ポッドキャスト

番組から派生したポッドキャスト番組「ウイカ初めてのSDGs～powered byファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0（ZERO）」も配信されました。ウイカさんがSDGsについて学ぶ内容で、期間限定で配信されました。

『ファーストサマーウイカのオールナイトニッポン0(ZERO)』は、深夜ラジオならではの自由な雰囲気と、ウイカさんの飾らない人柄、そしてリスナーとの温かい交流が魅力的な番組でした。多くのリスナーに愛され、記憶に残る番組として、その名は今も語り継がれています。

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