フィジカル (曲)

オリビア・ニュートン＝ジョンの大ヒット曲「フィジカル」

「フィジカル」(Physical)は、オリビア・ニュートン＝ジョンが1981年に発表した楽曲で、同名アルバム『虹色の扉』のタイトルトラックとしてリリースされました。この曲は、世界中で大ヒットを記録し、彼女の代表曲の一つとして知られています。

全米チャートを席巻

1981年11月から1982年1月中旬にかけて、アメリカのBillboard Hot 100で10週連続1位を獲得するという驚異的な記録を打ち立てました。さらに、1982年の年間チャートでも1位に輝き、その年の音楽シーンを代表する一曲となりました。日本でもオリコン洋楽チャートで1982年1月25日付から9週連続1位を獲得するなど、世界的な人気を博しました。

楽曲の特徴

「フィジカル」は、そのキャッチーなメロディーと、当時としては大胆な歌詞が特徴です。間奏で聞かれる印象的なギターソロは、スティーブ・ルカサーによるものです。このギターソロは、楽曲に独特の彩りを添え、聴く人の心に残る要素となっています。

ミュージック・ビデオの影響

ミュージック・ビデオは、エアロビクスをモチーフにしており、当時のフィットネスブームを反映したものでした。このビデオが曲のヒットに大きく貢献したと言われています。オリビア自身もエアロビクスウェアを身にまとい、エネルギッシュなパフォーマンスを披露しています。

さらなる広がり

2010年には、人気テレビドラマ『glee/グリー』でこの曲が取り上げられ、オリビア本人とスー・シルベスター役のジェーン・リンチによる新たなバージョンが制作されました。このバージョンもBillboard Hot 100で89位にチャートインし、再び注目を集めました。また、明治製菓が1983年に発売したプロテイン「ビビッド・プロテイン」の広告コピーに「フィジカルしましょう」というフレーズが使用されるなど、様々な形で影響を与えました。

多数のカバーバージョン

「フィジカル」は、多くのアーティストによってカバーされています。

ビル・マーレイ：1982年2月1日放映の『Late Night with David Letterman』で披露。
カイリー・ミノーグ：2000年のアルバム『ライト・イヤーズ』に収録。
クイーン・オブ・ジャパン：2001年のシングル。
ソフィー・エリス・ベクスター：2003年のアルバム『シュート・フロム・ザ・ヒップ』に収録。
ルー・ベガ：2013年のアルバム『A Little Bit of 80s』に収録。
Tokimeki Records & Froya：2019年の配信限定シングル。

これらのカバーバージョンからも、「フィジカル」が時代を超えて愛される楽曲であることがわかります。

「フィジカル」は、オリビア・ニュートン＝ジョンのキャリアを代表する一曲であるだけでなく、1980年代の音楽シーンを象徴する楽曲の一つとして、今もなお多くの人々に愛され続けています。

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