フィッツナウ・リギ鉄道

フィッツナウ・リギ鉄道 (VRB)

フィッツナウ・リギ鉄道（Vitznau-Rigi-Bahn、略称VRB）は、スイスのフィッツナウからリギ山頂を結ぶ、全長約7キロメートルの登山鉄道です。1871年にヨーロッパで最初に開業した登山鉄道として知られています。

概要

VRBは標準軌（1435mm）を採用し、全線にわたってリッケンバッハ式のラックレールが敷設されています。これにより、急勾配を安全に登ることが可能です。途中のリギ・シュタッフェル駅では、同じくリギ山頂を目指すアルト・リギ鉄道（ARB）と接続しており、乗り換えが可能です。鮮やかな赤い車体は、沿線の緑豊かな風景によく映え、鉄道そのものが観光資源となっています。

歴史

1871年の開業以来、VRBはリギ山への観光客輸送を担ってきました。当時としては画期的な登山鉄道であり、その技術は後の山岳鉄道に大きな影響を与えました。開業当初から蒸気機関車が使用され、現在でもイベントなどで運行されることがあります。電化は1937年に行われ、輸送力と効率が向上しました。長年にわたり、VRBはリギ山の発展とともに歩んできました。

運行

VRBは、年間を通して運行されています。特に夏季はハイキング客で賑わい、多くの観光客がリギ山の絶景を楽しんでいます。冬には、スキーやスノーボードを楽しむ人々も利用します。始発駅のフィッツナウは、ルツェルン湖畔の美しい村で、鉄道へのアクセスも容易です。山頂のリギ・クルム駅からは、アルプス山脈の壮大なパノラマが広がります。

駅一覧

フィッツナウ駅 (Vitznau)
リギ・カルトバート・フィルスト駅 (Rigi Kaltbad-First)
リギ・シュタッフェル駅 (Rigi Staffel)
リギ・クルム駅 (Rigi Kulm)

その他の情報

VRBは、単なる移動手段としてだけでなく、観光体験の一部として楽しまれています。車窓からの眺めは息をのむほど美しく、特に山頂に近づくにつれてその感動は増します。写真愛好家にとっても絶好のスポットであり、四季折々の風景をカメラに収めることができます。

関連項目

アルト・リギ鉄道 (ARB)
リギ鉄道 (Rigi Bahnen) - アルト・リギ鉄道とフィッツナウ・リギ鉄道を含むリギ山の鉄道会社
登山鉄道
山岳鉄道

外部リンク

公式ホームページ（ドイツ語）
動画:フィッツナウ・リギ鉄道のSL運転
* スイス政府観光局：リギ（日本語）

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