フィリップ・フルゴビッチ

フィリップ・フルゴビッチ（Filip Hrgovic）

フィリップ・フルゴビッチ、1992年6月4日生まれのクロアチア出身のプロボクサーで、トレーナーはペドロ・ディアスです。彼はアマチュア時代からの輝かしい成績により、一躍注目を浴びるようになりました。ザグレブで生まれ育った彼は、次第に世界の舞台でもその実力を証明していきます。

アマチュア時代

フィルップは、2010年4月のAIBA世界ユース選手権でスーパーヘビー級に出場し、準決勝で強敵ジョセフ・パーカーを、決勝でトニー・ヨカを下し、金メダルを獲得しました。この成果は彼のボクシングキャリアの始まりにおいて大きな自信となりました。その後、2011年9月と2013年10月の世界ボクシング選手権では準々決勝で敗退しましたが、2015年にも同大会に出場し、再びトニー・ヨカに敗れました。しかし、2016年のリオデジャネイロオリンピックでは、スーパーヘビー級で準決勝に進出し、その後銅メダルを獲得しています。

プロボクシングへの転身

彼は2017年にプロの世界に飛び込みました。デビュー戦ではラファエル・ザンブラーノ・ラブと対戦し、初回TKO勝ちを収めます。その後すぐにザウアーラント・イベントと契約、ボクシング界に足を踏み入れると、2018年にはザグレブでアミール・マンスールとの試合でWBCインターナショナルヘビー級王座を獲得しました。続けて、彼はこの王座の防衛を成功させ、プロとしての地位を確立していきます。

2019年には、マッチルーム・スポーツと契約し、さらなる挑戦を続けます。防衛戦ではグレゴリー・コービンやマリオ・ヘレディアに勝利し、彼の名前は一層広がっていきました。

近年の活動

2020年11月には、新たにIBFインターナショナルヘビー級王座を獲得し、さらに成長を遂げます。2021年には、GBUインターコンチネンタルヘビー級の王者としても名を馳せ、連続してタイトル防衛を果たしました。12月には、急な相手変更にも関わらず、エミール・アフマトビッチに勝利し、2度目の防衛を成功させています。

2022年には、世界ヘビー級王座挑戦者決定戦で張志磊に勝利し、オレクサンドル・ウシクへの挑戦権を得ることに成功しました。彼のキャリアは着実に上昇し続け、その実力を証明しています。

直近の試合と今後

2024年6月1日、フィルップはIBF世界ヘビー級暫定王座決定戦に出場しますが、ダニエル・デュボアとの試合でプロ初の敗北を喫しました。この試合は、IBF王者オレクサンドル・ウシクの影響を受けて行われたもので、結果としては王座獲得には至りませんでした。

戦績

アマチュア戦績は「89戦 74勝 15敗」、プロでは「18戦 17勝（14KO）1敗」としており、彼のボクシングセンスとパフォーマンスは多くのファンに評価されています。

獲得タイトル

フィルップ・フルゴビッチは、アマチュア時代に金メダルを含む数多くのタイトルを獲得しており、プロに転向後もWBCインターナショナルヘビー級王座やIBFインターナショナルヘビー級王座などを手にしています。今後の活躍にも目が離せません。

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