フィル・フォード

フィル・ジャクソン・フォード・ジュニアの紹介

フィル・ジャクソン・フォード・ジュニア（Phil Jackson Ford Jr.）は、1956年2月9日にアメリカ合衆国で誕生したプロバスケットボール選手であり、指導者です。彼は身長188cm、体重79kgのポイントガードとして知られています。大学時代から輝かしい成績を収め、NBAではカンザスシティ・キングスなどでプレーしました。1978-79シーズンには新人王のタイトルを獲得し、プロとしての道を歩み始めました。

学生時代

フォードはノースカロライナ州ロッキーマウントで生まれ、名門のノースカロライナ大学に入学します。ここでは、著名なコーチであるディーン・スミスの指導の下でスターガードとして活躍しました。特に、1976年のモントリオールオリンピックではアメリカ代表として金メダルを獲得したことが大きな話題となりました。また、彼の在籍中にはチームをNCAAトーナメントの準優勝に導くなど、素晴らしいパフォーマンスを見せました。

フォードは、大学4年間で平均18.6得点、6.1アシストという成績を残し、通算で2,290得点を挙げています。この得点数はノースカロライナ大学の歴史の中で2位、753アシストは3位の記録です。さらに、彼はオールアメリカ1stチームに選ばれるなど、数多くの賞を受賞しました。フィル・フォードは、ACC（アトランティック・コースト・カンファレンス）の歴史的選手の一人と見なされ、ACC50周年記念チームやカレッジバスケットボール殿堂にも名を連ねています。

プロキャリア

1978年、フォードはNBAドラフトで全体2位指名を受け、カンザスシティ・キングスに入団しました。彼は新入団ながら、シーズン中から平均15.9得点8.6アシストという数字を記録し、チームを4年ぶりにプレーオフへ導きました。その活躍から新人王を受賞し、オールNBAセカンドチームにも選ばれました。

1980-81シーズンにはキャリアハイの平均17.5得点8.8アシストを記録し、キングスもチーム名変更後初のカンファレンス決勝に進出。しかし、翌シーズンには成績が急落し、シーズン終了後にはニュージャージー・ネッツにトレードされました。彼はその後、ミルウォーキー・バックスやヒューストン・ロケッツといったチームでプレーし、1985年に現役を引退しました。NBAでの通算成績は482試合出場で5,594得点、3,083アシスト（平均11.6得点、6.4アシスト）というものです。

引退後のキャリア

現役を引退した後、フォードは母校であるノースカロライナ大学のアシスタントコーチとして12年間勤め、1993年の全米優勝に貢献しました。その後、2004年から2011年にかけてデトロイト・ピストンズなど、NBAの3球団でアシスタントコーチとして活躍しました。現在は母校の体育学部資金調達部門でスタッフとして勤務し、教育基金に関与しています。

フォードのプレーと指導の経験は、多くの選手やコーチに影響を与え続けており、彼のバスケットボールに対する情熱は色あせることがありません。

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