フィル・ペリー

フィル・ペリー (Phil Perry) : ソウルフルな歌声で魅せるR&Bシンガー

フィル・ペリーは、1952年1月12日生まれのアメリカのソウル/R&B歌手です。そのキャリアは、イーストセントルイス出身のヴォーカル・グループ、モントクレアーズの一員として始まりました。

モントクレアーズからソロへ

1971年にモントクレアーズに加入したペリーは、翌年にはポーラ・レコードで録音を行いますが、1975年にレーベルを離れ、グループは解散という結末を迎えます。1980年代には、リチャード・サンリンとデュオを組みますが、シングルは成功を収めることはできませんでした。しかし、彼らはソングライターやフリーランスのプロデューサーとして活動を続け、音楽業界での地歩を固めていきました。

ペリー&サンリンとしての活動後、ペリーはロサンゼルスでセッション活動を開始します。ギタリストのリー・リトナーのグループに参加したことが転機となり、デイヴ・グルーシンやデイヴ・コーズなど、フュージョン界の著名ミュージシャンとのセッションを重ね、セッション・ヴォーカリストとしての評価を高めていきました。

ソロデビューと成功、そして新たなステージへ

1991年、キャピトル・レコードからアルバム「The Heart of the Man」でソロデビューを果たします。収録曲であるアレサ・フランクリンのカバー「コール・ミー」は、『ビルボード』のR&Bシングル・チャートで首位を獲得する大ヒットとなりました。しかし、ヒットを記録したにもかかわらず、レーベルとの契約は打ち切られてしまいます。その後、GRPから「Pure Pleasure」（1994年）を発表し、1997年にはウィル・ダウニング、ジェラルド・アルブライトと共にRhythm of Loveツアーに参加するなど、精力的に活動を続けました。

プライベート・ミュージックからは「One Heart One Love」（1998年）と「My Book of Love」（2000年）を、ピークからは「Magic」を発表。2006年発表の「Classic Love Songs」以降は、シャナキー・レコードに所属しています。

フィル・ペリーの音楽は、ソウル、R&B、フュージョンといった様々なジャンルを融合させ、その甘く、時に力強い歌声で聴衆を魅了し続けています。長年のキャリアを通して、彼は音楽業界で確固たる地位を築き、今もなお、新たな音楽の可能性を追求し続けています。

ディスコグラフィ

The Heart of the Man (1991)
Pure Pleasure (1994)
One Heart One Love (1998)
My Book of Love (2000)
Magic
Classic Love Songs (2006)

外部リンク

Official site
Phill Perry - ウェイバックマシン（2010年12月22日アーカイブ分） at MySpace
* Overview at AllMusic

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