フィル・ミケルソン(Philip Mickelson)
フィル・ミケルソンは、
1970年6月16日にアメリカの
カリフォルニア州サンディエゴで生まれたプロ
ゴルファーです。左打ちのスタイルで知られ、“The Big Lefty”という愛称でも親しまれています。彼のキャリアは数々の栄光と試練に彩られており、メジャー大会では6回の優勝を誇り、
PGAツアーでは45勝を達成しています。特に彼は左利きの選手としての記録を持ち、『ギネス世界記録 2014』においても「左利きの選手によるメジャートーナメントでの最多勝利」を保持しています。
来歴とデビュー
ミケルソンは日常では右利きですが、幼い頃に父親のスイングを見て学び、
ゴルフにおいては左打ちを選びました。彼の優れた才能は早くから発揮され、
アリゾナ州立大学に在籍中にNCAA
ゴルフ選手権での優勝や全米アマチュア選手権の制覇を成し遂げました。
1991年にはアマチュアの身で
PGAツアーで優勝し、名実ともにトッププロへの道が開かれます。プロ転向後、
1993年のビュイック招待選手権で初勝利を手にしましたが、良いパフォーマンスを続ける一方で、長い間メジャー大会には縁がなく、“無冠の帝王”と呼ばれる時期が続きました。
メジャー初優勝とその後の栄光
彼の運命が変わったのは、
2004年のマスターズ・トーナメントでのことです。最終日の18番ホールでバーディを決め、遂にメジャー大会での初優勝を果たしました。この優勝後、全米オープンでも優勝争いに絡みたくさんの成功を収めます。特に
2005年の全米プロ
ゴルフ選手権での完全優勝は印象深く、
2006年のマスターズでも連勝を果たし、人気を不動のものにしました。
2011年には全英オープンでの優勝を達成し、公私ともに成功した彼は、全米オープンではいまだに未勝利ながらも注目すべき選手です。2018年には再び優勝を果たし、2021年のPGA選手権では50歳でのメジャー制覇という記録を打ち立て、年齢に関係なくその技術を証明しました。
LIVゴルフへの参加
2022年からはアメリカの
PGAツアーから離れ、LIV
ゴルフに参加することを決断しました。この決断は議論を呼び、彼はススポンサーシップを失ったり、一時的に休養を発表したりしました。それでも、ワールド
ゴルフランキングからは外されず、2023年のマスターズでの好成績を残しています。
人物としての側面
ミケルソンは、特に若い選手たちへの影響力を持つ存在であり、
ゴルフクラブはキャロウェイを使用しています。日本でもプレーした経験があり、観客との交流を大切にしています。大舞台での華麗なプレースタイルの一方で、色々な問題行動も見られる選手ですが、その実力と情熱は多くのファンに支持されています。ミケルソンの今後にも注目が集まります。