フィレンツェ・リフレディ駅

フィレンツェ・リフレディ駅（Stazione di Firenze Rifredi）は、イタリアのフィレンツェに位置する重要な鉄道駅です。この駅は、ボローニャ方面へ向かうボローニャ＝フィレンツェ線上にあり、さらにピサ方面へのレオポルダ線が当駅の北方で分岐するという、交通の要衝としての役割を担っています。

また、フィレンツェ＝ローマ線へは、フィレンツェの中央駅であるフィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラ駅を経由せずに直通できる連絡線が、当駅の南方で分岐しています。この連絡線は、列車が中央駅での方向転換を避けることを可能にし、運行時間の短縮に貢献しています。

さらに、2009年12月には、ボローニャとフィレンツェを結ぶ高速鉄道線（TAV線）、ボローニャ＝フィレンツェ高速線が、当駅のすぐ北隣に位置するフィレンツェ・カステッロ駅で分岐する形で開業しました。これにより、リフレディ駅はフィレンツェ周辺における鉄道ネットワークの重要な拠点の一つとしての地位を確立しています。

フィレンツェの中央駅であるサンタ・マリア・ノヴェッラ駅（SMN駅）は頭端式ホームを採用しており、この構造が列車の方向転換を必要とするため、停車時間のロスが生じます。この問題を解決するため、フィレンツェを経由する一部の列車は、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅ではなく、リフレディ駅やフィレンツェ・カンポ・ディ・マルテ駅に停車するダイヤが組まれています。これにより、折り返し時間を短縮し、運行効率を向上させています。

かつては、最優等列車であるユーロスター・イタリアも、上記の理由からリフレディ駅に停車していましたが、現在ではユーロスター・イタリアのフィレンツェにおける停車駅は、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅かカンポ・ディ・マルテ駅のいずれかとなっています。そのため、リフレディ駅に停車する優等列車は、都市間列車であるインターシティや、それに準ずる一部の列車に限られています。

このように、フィレンツェ・リフレディ駅は、フィレンツェ周辺の鉄道輸送において、重要な役割を果たしており、主要な駅としての機能を維持しています。高速鉄道網の整備により、さらにその重要性は増していると言えるでしょう。

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