フィンランド放送交響楽団

フィンランド放送交響楽団 (Finnish Radio Symphony Orchestra)

フィンランド放送交響楽団は、フィンランドの公共放送機関であるフィンランド放送協会（略称: YLE）が運営する、フィンランドを代表するオーケストラの一つです。フィンランド語では「Radion sinfoniaorkesteri」、英語では「Finnish Radio Symphony Orchestra」と呼ばれ、一般的にはその頭文字をとってRSOという略称で知られています。本楽団は、フィンランドの首都ヘルシンキにあるヘルシンキミュージックセンターを主な活動拠点としています。

沿革

その歴史は、1927年に遡ります。設立以来、フィンランド国内における主要なクラシック音楽団体として、フィンランドの音楽文化の発展に貢献してきました。特にヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団と並び称される存在として、国内外でその名を知られています。

歴代首席指揮者

フィンランド放送交響楽団は、その長い歴史の中で、数々の著名な指揮者を首席指揮者として迎えてきました。彼らのリーダーシップのもと、楽団は芸術的な高みを目指し、多岐にわたるレパートリーに取り組んできました。歴代の首席指揮者とその在任期間は以下の通りです。

ニルス＝エリク・フォグシュテット (Nils-Eric Fougstedt): 1950年から1961年まで、楽団の創成期を支えました。
パーヴォ・ベルグルンド (Paavo Berglund): 1962年から1971年まで楽団を率い、国際的な評価を高める基盤を築きました。
オッコ・カム (Okko Kamu): 1971年から1977年まで首席指揮者を務めました。
レイフ・セーゲルスタム (Leif Segerstam): 1977年から1987年まで、10年間にわたり楽団の音楽的方向性を定めました。
ユッカ＝ペッカ・サラステ (Jukka-Pekka Saraste): 1987年から2001年まで、約14年間という長い期間にわたり楽団の首席指揮者を務め、楽団の黄金期を築いた一人とされます。
サカリ・オラモ (Sakari Oramo): 2003年から2012年まで、首席指揮者として活躍しました。
* ハンヌ・リントゥ (Hannu Lintu): 2013年から2021年まで、楽団を率いました。

そして、2021年からはイギリス出身の指揮者、ニコラス・コロン (Nicholas Collon) が首席指揮者の任に就き、楽団の新たな時代を導いています。彼の指揮のもと、フィンランド放送交響楽団はさらにその芸術性を深化させています。

楽団は、本拠地であるヘルシンキミュージックセンターでの定期演奏会を中心に活動しており、フィンランド国内はもちろん、海外への演奏旅行も積極的に行っています。

詳細については、フィンランド放送交響楽団の公式ウェブサイトをご参照ください。

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