フィードバックファイル

ASIAN KUNG-FU GENERATION コンピレーションアルバム『フィードバックファイル』

『フィードバックファイル』は、ASIAN KUNG-FU GENERATION (アジカン) が2006年10月25日にリリースした初のコンピレーション・アルバムです。結成10周年を記念して発売され、シングルのカップリング曲9曲に加え、未発表音源2曲、ライブ音源5曲で構成されています。

概要

本作は、アジカン初のコンピレーション・アルバムであり、これまでフルアルバムに収録されなかったカップリング曲、いわゆるB面集としてまとめられています。タイトルは、当初喜多建介が考案したものを、後藤正文が「長い」という理由で省略したものが採用されました。後藤は、初期のシングルがレーベルゲートCD (CCCD) で発売されたことが、本作発売の理由の一つであると語っています。

編集盤という位置づけのため、実際には4thアルバムではありませんが、ジャケットには「AKG-0004」と記載されています (デザイン上の表記であり、品番ではありません)。ジャケットの机の部分には、メンバーの苗字の頭文字である「GKYI」という文字がデザインされています。初回限定盤には、ライブ映像を収録したDVDが付属しています。

楽曲について

エントランス

メンバーが非常に完成度に満足し、「『君繋ファイブエム』に全部入れよう」と提案するほどでしたが、『未来の破片』のカップリングに採用されたため、アルバム収録の機会を逃していました。後藤自身の野球部での経験から、野球の情景が歌詞に織り込まれています。

絵画教室

アルバムのリード曲。楽曲自体は以前から存在しており、『ソルファ』のトップトラックになる予定でしたが、後に『振動覚』が完成したため収録が見送られました。本作で初のソフト化となります。ライブでは長らく演奏されることがありませんでしたが、2009年7月6日のライブで初めて演奏されました。ミュージックビデオも制作されています（監督：フカツマサカズ＆POU）。また、『リライト』同様、お笑いユニット・キュートンのダンスパフォーマンス時のBGMとしても使用されています。

堂々巡りの夜

元々は『ファンクラブ』に収録される予定でしたが、「アルバムのコンセプトと違う」という理由で見送られました。初期のアレンジは疾走感のあるものでしたが、変化を加えるため、メロディを変えずに2周目からコード進行が変わるなどのアレンジが施されています。

収録曲

1. エントランス
2. トラベログ
3. S.O.S
4. 日曜日の午后
5. See You, See You
6. 永遠
7. 絵画教室
8. サイレン (acoustic)
9. 雨上がりの午后
10. 堂々巡りの夜
11. 嘘とワンダーランド
12. Flashback (Live)
13. 君という花 (Live)
14. Understand (Live)
15. N.G.S (Live)
16. Re:Re: (Live)

全作詞：後藤正文、編曲：ASIAN KUNG-FU GENERATION
#12〜#16は「ボーナストラック」としてライブ音源を収録

初回限定盤DVD

1. Flashback (Live)
2. 君という花 (Live)
3. Understand (Live)
4. N.G.S (Live)
5. Re:Re: (Live)

全作詞・作曲：後藤正文

演奏

後藤正文：Vocals, Guitar
喜多建介：Guitar, Vocals
山田貴洋：Bass, Vocals
* 伊地知潔：Drums

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