フェアリーランド (バンド)

フェアリーランド（Fairyland）の概要

フェアリーランドは、フランスを拠点とするシンフォニックメタル及びパワーメタルのバンドです。その音楽スタイルは、メロディック・スピード・メタルよりもシンフォニックメタルに近く、特にラプソディー・オブ・ファイアとの比較が多く見られます。

略歴

フェアリーランドの起源は1997年に遡ります。当初、キーボードのフィリップ・ジョルダナとドラムのウィルドリック・リエヴィンがファンタジーという名のバンドを結成し、すぐにファンタジアに改名しました。バンドにはギターのトーマス・シーザリオとアンソニー・パーカーが加わり、最初のデモアルバム『Tribute To Universe』が制作されました。この間、バンド名をフェレオルに変更しましたが、すぐにファンタジアに戻しました。

2000年には、よりシンフォニックな色合いを強めた2枚目のデモアルバム『Realm Of Wonders』を作成しました。2003年にはバンド名をフェアリーランドに変更し、翌年にはメジャーデビューアルバム『Of Wars In Osyhria』を発表しました。この時期までにトーマス・シーザリオが脱退し、エリサ・C・マルティンがボーカルとして加入。メジャー契約を結び、バンドはより広い活動を開始しました。

2004年にはエリサとウィルドリックの二人が脱退し、新たにマックス・ルクレとピエール＝エマニュエル・デフレが参加しました。また、トーマス・シーザリオは復帰し、ナパーム・レコードと契約した結果、2006年に2ndアルバム『The Fall Of An Empire』をリリースしました。

その後の2007年、全メンバーの脱退が発表され、フィリップ・ジョルダナを中心に新たなメンバーを迎え入れることになります。2009年には、マルコ・サンドロン、ファビオ・ダモーレ、クリス・メンタが加入し、ウィルドリックもドラムとして復帰。その後、3rdアルバム『Score To A New Beginning』がリリースされました。

2013年にはウィルドリックが脱退し、JB・ポーが加入。しかし、多くのメンバーが相次いで脱退し、2015年にはフランチェスコ・カヴァリエリとシルヴァン・コヘンが新たに加入し、ウィルドリックもベーシストとして再加入しました。2020年には4thアルバム『Osyrhianta』を発表しました。

2022年10月、バンドの中心メンバーだったジョルダナが逝去しました。彼の死去はバンドにとって大きな損失であり、多くのファンに惜しまれています。

現在のメンバー

• - フランチェスコ・カヴァリエリ (ボーカル): イタリア出身で、ウインド・ローズでも活動。
• - シルヴァン・コヘン (ギター): ケリオンでも活動。
• - ウィルドリック・リエヴィン (ベース): 元ドラマーで、2015年に再度加入。
• - JB・ポー (ドラムス): ケリオンでも活動。

旧メンバー

• - マックス・ルクレ (ボーカル): マジック・キングダムでも活躍。
• - エリサ・C・マルティン (ボーカル): スペイン出身、ダーク・ムーアに所属していた経歴を持つ。
• - マルコ・サンドロン (ボーカル): イタリア出身。
• - アンソニー・パーカー (ギター): ヘヴンリーでも活動。
• - トーマス・シーザリオ (ギター、ベース): フェアリーランドの創設メンバーの一人。
• - クリス・メンタ (ギター)、ファビオ・ダモーレ (ベース): イタリア出身。
• - フィリップ・ジョルダナ (キーボード): 2022年10月に死去。
• - ピエール＝エマニュエル・デフレ (ドラムス): ヘヴンリーにも参加していました。

ディスコグラフィー

• - Tribute To Universe (1999, Demo, Fantasia名義)
• - Realm Of Wonders (2000, Demo, Fantasia名義)
• - Of Wars In Osyhria (2003)
• - The Fall Of An Empire (2006)
• - Score to a New Beginning (2009)
• - Osyrhianta (2020)

このように、フェアリーランドは多くのメンバーの変遷を経ながらも、その音楽の魅力を保ち続け、新たなファンを惹きつけているバンドです。

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