フェイブル

『フェイブル』(Fable) の概要

『フェイブル』は、マイクロソフトからリリースされたXbox向けのコンピュータ・ロールプレイングゲームです。この作品の背後には、名ゲームデザイナー、ピーター・モリニューが監修を担当しており、彼は『ポピュラス』や『ダンジョンキーパー』などでも知られています。ゲームは2005年3月17日に日本語版が発売され、同年11月にはWindows版の拡張版『Fable: The Lost Chapters』が登場しました。この拡張版では、Xbox版にはなかった魔法やアクション要素も追加され、キャラクターカスタマイズの幅も広がっています。

ゲームの特徴

『フェイブル』の最大の特徴は、プレイヤーが主人公の選択によってその人生を自由にデザインできる点です。プレイヤーは正義の味方として人々を救うこともあれば、逆に犯罪に手を染めて悪の道を歩むこともできます。ゲーム内では、住民と色々な感情表現を用いてコミュニケーションを図ることができ、プレイヤーの行動に応じて周囲の反応が変わります。たとえば、親切に振る舞えば好感を持たれ、逆に不快な行動をとれば嫌われることになります。また、求愛の結果としての結婚も可能で、街ごとに複数の配偶者を持つことも斬新な要素です。名声を高めることで周囲から尊敬を受ける一方で、悪の名声が広がると恐れられることにもなります。

ストーリー

物語は、オークベール村に住む少年が主人公です。村が山賊に襲撃された際、主人公は父を失い、姉とも離れ離れになります。しかし、メイズと名乗る英雄が現れ、彼を救助します。メイズは英雄ギルドのリーダーで、主人公は彼の導きでギルドに保護され、英雄としてのトレーニングを受けます。やがて青年となった主人公は、冒険の旅に出て自身の運命とその真実を探ることになります。

登場人物

• - 主人公：プレイヤーがカスタマイズできるメインキャラクターで、称号によって他のキャラクターから呼ばれます。プレイスタイルによって姿形が変わり、成長の過程も反映されます。
• - ギルドマスター：英雄ギルドの設立者で、主人公を鍛え上げた師匠。主人公を見守り、様々なヒントを提供します。
• - メイズ：熟練した魔術師で英雄ギルドの指導者。主人公の命を救った恩人であり、彼の身の上についての秘密を探ります。
• - ウィスパー：主人公の修行仲間でライバル。アクロバティックに戦うスタイルが特徴です。
• - サンダー：ウィスパーの兄で、驚異的な力を持つ戦士。
• - ブライアローズ：機知に富む女戦士。
• - レディーグレイ：権力を持った市長で、プレイヤーに試練を与える厳しいキャラクターです。

続編とその後

『フェイブル』は、日本ではそれほど多く売れませんでしたが、海外では260万本以上の売上を記録しています。2008年には続編『Fable II』が発売され、さらに2014年にはグラフィックの再構築や実績システムの追加が行われた『Fable Anniversary』がXbox 360用ソフトとしてリリースされました。これにより、シリーズは新たなファンを獲得し続けています。

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