フェラーリ・SF-24

フェラーリSF-24：伝統と革新が融合した2024年型F1マシン

スクーデリア・フェラーリは、2024年F1世界選手権を戦うべく、新型マシン「SF-24」を開発しました。開発コードネームは676。2月13日、オンラインでの発表会という史上初の試みでその姿を公開しました。

車名「SF-24」は「Scuderia Ferrari 2024」を略したもので、2月7日に発表済です。SF-24は、新世代F1グラウンドエフェクトカーの3世代目にあたりますが、これまでのフェラーリとは一線を画すデザインとなっています。

デザインチームを率いるエンリコ・カルディレ氏は、シャルル・ルクレールとカルロス・サインツ両ドライバーが、マシンを正確にコントロールし、予測可能な挙動で走行できることを目指しました。昨シーズン終盤のレースでドライバーたちが好印象を持っていたフィーリングをベースに、パワーユニットのポテンシャルを最大限に引き出すことを目標としています。

デザインとカラーリング：過去と未来の融合

SF-24は、先代モデルとは大きく異なるデザインが特徴です。それはカラーリングにも反映されています。2023年ラスベガスGPで好評だったホワイトが、フェラーリの伝統色であるイエローと共に復活。このカラーリングは、モデナの本拠地へのオマージュであると同時に、FIA世界耐久選手権（WEC）への参戦も意識したものです。SF-24とWEC車両の499Pは、同じ赤系統のカラーリングを採用しており、F1マシンもマット仕上げとなっています。

イエローの縦縞は1968年以来で、ホワイトと組み合わせたのは今回が初めてです。黒の配色は例年より少なく、フロア、バージボード、ヘイローの一部などに限定されています。ホイールはレッドをベースにホワイトとイエローのダブルストライプが入り、このカラーリングは、ドライバーのレースナンバーである16と55にも使用されています。フォントには、マラネッロブランドの公式フォントであるFerrari Sansが斜体で使用されています。

開発コンセプト：ドライバーの能力を最大限に引き出す

SF-24の開発においては、ドライバーのフィードバックが重視されました。ルクレールとサインツ両ドライバーが、マシンに対して高い信頼性と正確なコントロール性を持ち、潜在能力を最大限に発揮できるよう、設計段階から綿密な調整が行われました。これは、単なる速さだけでなく、レース全体を通して安定したパフォーマンスを発揮することを目指すフェラーリの開発哲学を反映しています。

期待と展望：2024年シーズンの戦いに挑む

SF-24は、スクーデリア・フェラーリにとって、タイトル獲得という大きな目標を達成するための重要な要素となるでしょう。革新的なデザインとドライバーの能力を最大限に活かす開発コンセプトにより、2024年シーズンは、フェラーリにとって大きな飛躍の年となることが期待されています。新時代のF1において、SF-24がどのようなパフォーマンスを見せるのか、世界中のモータースポーツファンが注目しています。オンライン発表会という新しい試みも含め、フェラーリは常に革新と挑戦を続けており、その姿勢はSF-24にも明確に表れています。このマシンが、2024年シーズンのF1をどのように盛り上げるのか、今後の展開に期待が高まります。

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