フェリオス (PHELIOS)
概要
『フェリオス』は
1989年2月にナムコからリリースされた業務用の縦スクロールシューティング
ゲームで、同社の「SYSTEM II」基板の第4弾作品です。この
ゲームは、同年に
ゲーム誌『ゲーメスト』の「第3回ゲーメスト大賞」で複数の賞を獲得し、多くのプレイヤーに評価されました。後に
メガドライブや各種携帯端末への移植も行われ、広く親しまれています。
物語は、ギリシャ神話を舞台にしています。捕らわれの王女
アルテミスを彼女の恋人である騎士アポロンが、ペガサスに乗って助けに向かうというストーリーが展開されます。各ステージの前後にはデモシーンが挿入され、物語に深みを与えています。特にクリア後のデモは強烈で、
アルテミスが捕らえられている様子が描かれ、グラフィックやボイスが融合した演出がトレンディな存在感を持ちました。
プレイヤーは、8方向レバーを使ってアポロンを操作し、攻撃ボタンで敵を倒します。攻撃ボタンを長押しすることで、溜め撃ちが可能になり強力なショットを放てます。ライフ制とストック制を併用しており、接触や敵の攻撃によりライフを失うと、ストックが減少します。設定によって、開始時のライフやストックの数を変更することができます。
ゲームには2つのモードがあり、EASYとHARDを選べます。EASYモードでは4面終了後に直接最終ボス戦になりますが、HARDモードでは全てのステージをプレイ可能で、ストーリーがより深く楽しめるため、プレイヤーの攻略意欲をかき立てます。
アイテムとその効果
敵を倒すと現れる黄色いふくろう「ブーボー」を倒すことでアイテムを獲得できます。これにはスピードアップやオプション、ビーム、ホーミング、ライフ回復など様々な効果があります。特に、「フェリオス」のアイテムはチャプター7のみに出現し、最強の武器を手に入れるためには特定の条件を満たす必要があります。
ステージ構成
ゲームは全7チャプターで構成されており、各チャプターには独自のボスキャラクターが待ち受けています。例えば、チャプター1ではメデューサが、チャプター4では炎の魔人アンタイオスが登場し、最終チャプターのデュポンが最後の敵として立ちはだかります。チャプターごとのボスの耐久力はプレイヤー機のオプション数によって変化するため、戦略が求められます。
移植版
『フェリオス』はその後、
メガドライブ版をはじめとして様々なプラットフォームに移植されました。特に
メガドライブ版では、音声やステージ構成に調整が加えられ、ユーザーが異なる体験を得られるようにされています。また、
Wiiのバーチャルコンソールや最近の
PlayStation 4|PlayStation_4、
Nintendo Switch版としても楽しむことができるようになり、時代を超えて愛されています。
評価
アーケード版と
メガドライブ版共に、当時の
ゲーム誌で高評価を獲得し、特にグラフィックや
ゲームプレイの美しさが称賛されました。プレイヤーたちからはその魅力的なストーリーと演出が特に好評であり、
アーケード[[ゲーム]]の金字塔とも言える存在です。この
ゲームは、ただのシューティング
ゲーム以上の価値を持っており、今もなお多くのファンに支えられています。