フェリーきょうと

フェリーきょうと（FERRY KYOTO）

名門大洋フェリーが運航する「フェリーきょうと」は、2021年に就航した3代目のフェリーです。昨今の需要や環境に配慮した設計が施されており、特に長距離トラックドライバーが快適に利用できるよう配慮されています。

概要

「フェリーきょうと」は、前のモデルである「フェリーきょうとII」を置き換えるために、三菱重工業下関造船所で建造されました。就航日は2021年12月16日で、その際の設計には新型コロナウイルスの影響が考慮され、船内の衛生対策が強化されています。

設計の意図

「フェリーきょうと」の設計については、トラックドライバーの環境改善に特に注目が集まります。船舶のサイズは15,000トン級で、前のモデルよりも1.5倍大きくなっています。また、今回の設計では、全体の57%が個室化されており、快適なプライベート空間を提供しています。抗ウイルス加工やフィルターの設置により、より安全な環境が整えられています。

加えて、ハイブリッド型の推進方式を採用し、燃料消費を5%削減するとともに、低速での航行や接岸時の操作性も向上しています。空気潤滑システム「MALS」を導入することで、1台のトラックあたりの燃料消費も35%も軽減されています。さらに、可動橋を使った荷役システムにより、荷役時間の短縮も実現しています。

船内のデザイン

船内のデザインには「日本の情緒を感じさせる古都のたたずまい」というテーマが採用されました。和風を基調とした雰囲気で統一され、乗客は落ち着いた環境での旅が楽しめます。

船室の種類

以下のように多様なタイプの船室があります。

• - 8階

- スイート（特別室）
- デラックス（特等室）

• - 7階

- ファーストB/J/S（1等室）
- スーペリア（1等洋室）
- ツーリスト（2等洋室、3区画）
- 展望浴室（モノトーン調）
- 展望ラウンジ（落ち着いたダウンライト）
- TVラウンジ

• - 6階

- ツーリスト（10区画、一部レディース室）
- コンフォート（特2等洋室、2室）
- ドライバールーム（4室）
- エントランスホール（2層吹き抜け）
- 案内所
- 売店
- ゲームコーナー
- キッズルーム（緑を基調にした動物のイラスト）
- パウダールーム
- 展望レストラン（252席）
- プロムナード
- ドライバーサロン
- ドライバー浴室

まとめ

「フェリーきょうと」は、快適で安全な旅を実現するために、最新の設計と技術を採用したフェリーです。特にトラックドライバーに対する配慮が多く、船内の利便性や感染症対策もなされています。この船は、ただの移動手段に留まらず、旅そのものを楽しむ空間でもあります。

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