フェリーたかちほ (宮崎カーフェリー)

フェリーたかちほの概要

「フェリーたかちほ」は、宮崎カーフェリーが運航する新しいフェリーです。この船は、地域経済の活性化を目的とした新造船計画の一環として建造されました。2017年に、宮崎カーフェリーが特別清算申請を行った際、地域活性化支援機構や地元の金融機関の支援を受け、船の建造が決定しました。2019年12月には、内海造船と建造契約を締結し、2020年には「宮崎らしさを感じられる名称」として公募を経て「フェリーたかちほ」という名前が決定しました。

このフェリーは、「みやざきエキスプレス」の後継として建造され、2021年10月20日に進水しました。進水式では、有名な漫画家である東村アキコが支綱切断を担当しました。そして、2022年4月15日に神戸～宮崎航路での運航が開始されました。この就航日は「宮崎カーフェリーの日」として、日本記念日協会による記念日登録が行われました。

設計と技術

フェリーたかちほは、船体設計に球状船首と船尾双胴船型を採用し、航行性能や耐航性を向上させています。また、横揺れを最小限に抑えるためのフィンスタビライザーや、操作性を高めるバウスラスタとマリナーシリング舵を備えています。さらに、5翼可変ピッチプロペラが取り付けられており、安心で快適な航海をサポートします。

高度なバリアフリー設備も整備されており、高齢者や身体障がい者が利用しやすいように、車両甲板から客室エントランスへ直接移動できるエレベーターが設置されています。また、車両甲板は4層で構成されており、多様な車両の積載が可能です。

船内の装飾と設備

船内は、宮崎の自然やトロピカルフルーツをインスパイアした暖かい色合いで装飾されています。さらに、宮崎の伝統芸能に使用される「彫り物」をテーマにしたデザインが施されており、来客に地元文化を伝える工夫がなされています。2023年10月からは、オリックス・バファローズとのコラボレーション企画として、特別なバファローズ仕様のファーストフォース個室が展開されています。

客室と施設

4階の設備

• - プレミアムツイン（2-3名×8室）
• - ファースト客室
• - ツイン（2名×16室）
• - ウィズペットルーム（2-4名×2室）
• - シングル（1名×64室）
• - ドミトリー（6区画）
• - 展望サロン
• - シャワールーム
• - 展望浴室
• - 湯上がりホール
• - ゲームコーナー
• - パウダールーム
• - キッズコーナー
• - ベビールーム
• - ペットルーム
• - ドッグテラス

3階の設備

• - インフォメーション
• - ショップ
• - エントランス
• - イベントステージ・イベントラウンジ
• - 自販機コーナー
• - 展望サロン
• - ビューラウンジ
• - プレミアム客室
• - トリプル（3名×8室）
• - バリアフリー（2-3名×2室）
• - ファーストフォース（4名×10室）
• - ドミトリー（6区画）
• - ツーリスト（30名×1室）
• - ドライバーシングル（1名×110室）
• - ドライバー浴室
• - レストラン
• - ドライバーズレストラン
• - ドライバーズ＆ツーリストカフェ
• - ドライバーズカフェ
• - ダイニングルーム
• - 救護室
• - パウダールーム
• - サーフボードロッカー
• - サイクルロッカー

新たな「フェリーたかちほ」は、快適な旅のひとときを提供し、地元の素晴らしさを全ての乗客に体験してもらうことを目指しています。

もう一度検索