フォルティウス

フォルティウス：日本の女子カーリング界を牽引するチーム

フォルティウスは、日本の女子カーリングチームとして2010年に結成されました。2011年から2021年までは北海道銀行をメインスポンサーとして『北海道銀行フォルティウス』の名称で活動し、国内外の大会で活躍しました。チーム名のフォルティウス（FORTIUS）はラテン語で「より強く」を意味し、チームの不屈の精神を表しています。

チームの起源は、2002年ソルトレークシティオリンピックと2006年トリノオリンピックに出場した小野寺歩（現：小笠原歩）と林弓枝（現：船山弓枝）の2名に、2人の後輩である吉田知那美が加わったことに始まります。トリノオリンピック後、結婚や出産・育児のため競技を離れていた小笠原と船山は、ソチオリンピック出場を目指し現役復帰。地元北見市常呂町出身の吉田と共にフォルティウスを結成しました。

2011年には、小野寺佳歩が加入し、4名体制で本格的な活動をスタートさせました。チームのコーチには、小笠原の依頼でフジ・ロイ・ミキ氏が就任しました。その後、元チーム岩手の苫米地美智子が加入し、5名体制でソチオリンピック出場を目指して挑戦を続けました。

ソチオリンピック出場とその後

2013年、ソチオリンピック世界最終予選に出場。予選リーグを1位で突破し、決定戦では中部電力を下してオリンピック出場権を獲得しました。これは、日本女子カーリングチームにとって1998年の長野オリンピックから続く5大会連続の出場となりました。ソチオリンピックでは、一次リーグ敗退という結果に終わりましたが、オリンピックの日本女子勢では過去最高タイとなる5位に入賞しました。

ソチオリンピック後、チームはメンバーの入れ替えを行い、新たな戦力として吉村紗也香と近江谷杏菜が加入しました。2015年には、日本カーリング選手権で初優勝を果たし、世界女子カーリング選手権への出場権を獲得しました。

その後も、チームは国内外の大会で活躍を続けました。2017年の日本カーリング選手権で4位に終わり、平昌オリンピック出場を逃したものの、2019年のマスターズではアジアの女子カーリングチームとして初めて決勝に進出、準優勝という好成績を残しました。

北海道銀行との契約終了と新たな一歩

2021年、北海道銀行とのスポンサー契約が終了し、チーム名は再び『フォルティウス』となりました。同時に、一部のメンバーが北海道銀行が新たに設立したカーリング部に移籍。船山、小野寺、近江谷、吉村の4名はフォルティウスに残留し活動を継続しています。その後も、新たなメンバーが加入し、チームは進化を続けています。

主要メンバー

フォルティウスには、長年に渡りチームを支えるベテラン選手と、若く才能あふれる選手が在籍しています。

船山弓枝: チーム創設メンバー。リード、コーチとしてチームを支えます。
小野寺佳歩: チーム創設メンバー。セカンド、サードとして活躍。
近江谷杏菜: リード、セカンドとして活躍しています。
吉村紗也香: チームのスキップとして活躍しています。
小林未奈: 2021年12月より加入。
小谷優奈: 2022年9月より加入。

過去の主要メンバーには、小笠原歩、吉田知那美、苫米地美智子らがいます。

主要戦績

フォルティウスは、国内外の様々な大会で輝かしい戦績を残しています。

パシフィックアジア選手権: 2013年3位、2014年3位、2021年優勝
日本選手権: 2015年優勝、2021年優勝
マスターズ: 2019年準優勝
北海道カーリング選手権: 多数優勝

フォルティウスは、これからも日本の女子カーリング界を牽引するチームとして、更なる高みを目指して活躍していくことでしょう。

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