近江谷杏菜

近江谷 杏菜（おおみや あんな）



近江谷杏菜（おおみや あんな）は1989年10月12日生まれの女子カーリング選手で、現在はフォルティウスに所属しています。彼女は北海道北見市で育ち、幼少期からカーリングに親しむ環境にありました。身長165cm、体重63kgの杏菜は、右利きであり、北海道網走南ヶ丘高等学校を卒業後、カーリング一筋の道を歩んできました。彼女は社団法人日本カーリング協会（JCA）の強化指定選手としても活動しています。

家族



杏菜の父、近江谷好幸は1998年の長野オリンピックで男子カーリング競技の日本代表選手として出場しただけでなく、2002年のソルトレークシティオリンピックでは女子カーリングチーム「シムソンズ」のコーチを務めました。杏菜の実妹、近江谷七海もカーリング選手を目指しており、家族全体がカーリングに情熱を注いでいます。

カーリングとの出会いと競技人生



彼女は常呂小学校に在籍していた10歳の頃、カーリングを始めました。2002年には、彼女がメンバーとして参加したチーム「マリリンズ」が北海道ジュニアカーリング選手権で3位に入賞し、日本ジュニアカーリング選手権で優勝、さらに世界ジュニアカーリング選手権では10位となるなど、若いころからその実力を示しました。

その後、近江谷はスキップとして新しいチーム「キャンディ ストリッパー」（後に「grace」と改名）を結成し、さらに成功を収めました。このチームでは2003年度と2004年度の北海道ジュニアカーリング選手権で連続優勝し、日本ジュニアカーリング選手権でも3位に輝いています。彼女はまた、2006年には全国高校カーリング選手権で優勝を果たし、2連覇を達成しました。

チーム青森とオリンピック



2008年1月、近江谷は正式にチーム青森に加わり、同年の日本カーリング選手権で優勝、世界女子カーリング選手権では4位に入賞しました。2009年11月にはバンクーバーオリンピック女子カーリング競技の日本代表決定戦に出場し、チーム長野に勝利を収め、オリンピック出場権を獲得しました。この結果、父と娘がともに冬季オリンピックの日本代表選手として出場することが決まりました。

2010年のバンクーバーオリンピックではサードとして参加し、期待されるスタートを切るも、その後の試合では不振に陥り、第7戦以降はスターティングメンバーから外される結果となっています。この経験は、彼女の競技生活における重要な出来事の一つとなりました。

フォルティウスへの移籍



2014年3月、青森市役所を退職し、チーム青森からも卒業することを決意。その後、故郷の北海道へ戻り、北海道銀行フォルティウスに加入しました。この移籍によって、近江谷は新たなチームでの挑戦を始め、さらなる成長と活躍を目指しています。

主な成績



近江谷は、数々の大会で好成績を収めてきました。以下は彼女の主要な成果の一部です。

近江谷杏菜は、カーリング界での豊富な経験と家族の支えを背景に、今後の飛躍が期待される選手として、多くのカーリングファンから注目されています。

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