フォーエヴァー (スパイス・ガールズのアルバム)

『フォーエヴァー』（Forever）は、スパイス・ガールズが1999年に発表した3枚目のアルバムです。このアルバムは、ジェリ・ハリウェル脱退後、4人体制となってから初めてリリースされた作品として知られています。

制作の背景

アルバムの制作は1999年8月にロンドンとシェフィールドで始まりました。初期のレコーディング・セッションでは、"Treasure"、 "Go, Go, Go"、 "Overnight"、"W.O.M.A.N"といった楽曲が収録候補として挙げられました。その後、ロンドンに戻り、ホイットニー・ヒューストンやマイケル・ジャクソンを手掛けたアメリカのプロデューサー、ロドニー・ジャーキンスを迎え、"Holler", "Let Love Lead The Way", "Weekend Love"を制作しました。さらに、ジャネット・ジャクソンやマライア・キャリーとの仕事で知られるジミー・ジャムとテリー・ルイスをプロデューサーに迎え、"If You Wanna Have Some Fun"、"Oxygen"を完成させました。

しかし、同年9月にはメラニーC、エマ・バントン、メラニーBがソロ活動を開始したため、アルバムの制作は一時中断されました。7か月後の2000年4月、メンバーはマイアミに集まり、制作を再開しました。この段階で、"Tell Me Why"、 "Get Down With Me"、"Time Goes By"、"Right Back At Ya"が制作されました。その後、イギリスに戻り、"Wasting My Time"を制作し、アルバムの収録曲を確定させました。

チャート成績と売り上げ

『フォーエヴァー』の正確な売り上げ枚数は公表されていませんが、以前のスパイス・ガールズのアルバムと比較すると、売り上げは減少しました。EMIは全世界で230万枚を売り上げたと発表しましたが、この数字には疑問の声もあります。フランスでは10万枚の売り上げを予想していたものの、実際には1万5,000枚しか売れず、アルバムチャートも43位に終わりました。イギリスでは約30万枚を売り上げ、チャート2位を記録しましたが、スパイス・ガールズにとって初めて1位を獲得できなかったアルバムとなりました。アメリカでは約20万枚を売り上げ、最高位は39位でした。

一方で、ブラジルではアルバムチャート1位を獲得しました。2000年度のEMIグループの全世界でのアルバム売上では、220万枚を記録し、ビートルズ、レニー・クラヴィッツ、ロビー・ウィリアムズ、宇多田ヒカル、コールドプレイ、レディオヘッドに次いで第7位にランクインしました。

トラックリスト

1. Holler
2. Tell Me Why
3. Let Love Lead The Way
4. Right Back At Ya
5. Get Down With Me
6. Wasting My Time
7. Weekend Love
8. Time Goes By
9. If You Wanna Have Some Fun
10. Oxygen
11. Goodbye

日本盤ボーナストラック

1. Holler (MAW Remix)

もう一度検索