フシン・カルジャ

フシン・カルジャ（Houssine Kharja, 1982年11月9日 - ）は、フランス・イヴリーヌ県ポワシー出身のモロッコ代表サッカー選手です。ポジションは主にミッドフィルダー（MF）として、攻撃的な役割から守備的な役割まで幅広くこなせる選手でした。

経歴

パリ近郊のポワシーで生まれ育ち、地元のクラブであるパリ・サンジェルマンのユースチームでサッカーを始めました。2000年には、ポルトガルの名門スポルティングCPに移籍し、トップチームデビューを果たします。

2001年からはイタリアに活躍の場を移し、セリエB（当時）のテルナーナで才能を開花させました。テルナーナでの活躍を足掛かりに、以降はイタリア国内の様々なクラブを渡り歩くことになります。

2005-06シーズンには、名門ASローマにレンタル移籍し、念願のセリエAデビューを果たしました。12試合に出場し、ユヴェントスFC戦ではセリエA初ゴールを記録するなど、強烈なインパクトを残しました。シーズン終了後はテルナーナに復帰する予定でしたが、チームがセリエC1に降格したため、復帰を拒否しました。

2007-08シーズンはセリエBのピアチェンツァへ移籍。2008年1月にはACシエーナにレンタル移籍し、再びセリエAの舞台へ。ユヴェントスや古巣ローマからゴールを奪うなど、中心選手として活躍し、シーズン終了後にはシエーナに完全移籍を果たしました。2008-09シーズンには背番号10を与えられ、その期待に応える活躍を見せました。

2009年夏には、ジェノアCFCへ移籍金300万ユーロ+代替選手2名という条件で移籍しましたが、同年10月14日の練習中に左膝靭帯断裂という大怪我に見舞われました。

2011年1月、インテルへの買取オプション付きレンタル移籍が発表されました。しかし、シーズン終了後にインテルはオプションを行使せず、ジェノアに復帰しました。

カルジャはフランスで生まれ育ちましたが、代表チームでは自身のルーツであるモロッコ代表を選択しました。アフリカネイションズカップに3度出場、ロンドンオリンピックにも出場するなど、国際舞台でも活躍しました。

2012年には、カタール・スターズリーグのアル・アラビ・ドーハに移籍しましたが、2013年3月のアル・ガラファ戦で相手選手のネネと乱闘騒ぎを起こし退場。この事件がきっかけとなり、アル・アラビを解雇されました。

2014年10月10日、フランス2部リーグのFCソショー＝モンベリアルに加入。

2015年9月には、ルーマニアの強豪FCステアウア・ブカレストと1年間の契約を締結しました。

カルジャは、そのキャリアを通じて、確かな技術と豊富な運動量、そして闘志あふれるプレースタイルで、多くのファンを魅了しました。

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