フジテレビ水曜9時枠の連続ドラマ

フジテレビ水曜9時枠の連続ドラマ

フジテレビの水曜9時枠連続ドラマは、1962年の10月から1970年の3月25日まで、日本のテレビ史に名を刻むドラマ枠として存在しました。この枠は、水曜日の21時から21時30分までの30分間に、様々なドラマが放送され、多くの視聴者を魅了しました。特にこの時間帯は、後に人気を博す「水曜ドラマシリーズ」へと発展する基盤を築いた重要な時期でした。

歴史的背景

このドラマ枠は、1962年に『スター千一夜』との放送枠の交換をきっかけに、30分のドラマ枠としてスタートしました。当初は主に海外ドラマが放送されていましたが、1964年に開始された『次郎長三国志』以降は、本格的に国産ドラマの制作が行われるようになりました。この変更は、日本の視聴者にとって非常に意義深いものであり、国内のストーリーテリングの可能性を広げる結果となりました。

この枠で注目を集めた作品の一つが『お嫁さん』シリーズです。主演女優が変わることにより、シリーズは全7作が制作され、多くの視聴者に愛されました。しかし、シリーズの終了に伴い、1950年代から続いたこのドラマ枠も幕を閉じることとなります。やがて、1970年からは新たに「水曜ドラマシリーズ」がスタートし、フジテレビの水曜21時枠は新たな成長を見せることになります。

放送された作品一覧

この枠で放送された作品には、以下のようなものがあります。

• - シカゴ特捜隊M (1962年10月 - 1963年9月) - 海外ドラマで、枠設立前からも21:15 - 21:45に放送されていました。
• - リチャード・ダイヤモンド (1963年10月 - 1964年3月) - こちらも海外ドラマ。
• - グレン・ミラー・ショー - 繋ぎの番組として放送されました。
• - 次郎長三国志 (1964年4月 - 6月24日) - 日本のドラマの中でも記念碑的な作品。
• - 初恋物語 (1964年7月1日 - 22日)
• - 可愛い後家さん (1964年7月29日 - 1965年8月25日)
• - マジメ人間 (1965年9月1日 - 1966年5月25日)
• - お嫁さんシリーズ - 以下に続く各シリーズは、放送の中で様々な展開を見せました。

- 第1シリーズ (1966年6月1日 - 12月28日)
- 第2シリーズ (1967年1月4日 - 9月27日)
- 第3シリーズ (1967年10月4日 - 1968年3月27日)
- 第4シリーズ (1968年4月3日 - 9月25日)
- 第5シリーズ (1968年10月2日 - 1969年3月26日)
- 第6シリーズ (1969年4月2日 - 9月24日)
- 第7シリーズ (1969年10月1日 - 1970年3月25日)

このように、フジテレビの水曜9時枠は、国内外の作品を通じて多くの人々に影響を与え続けました。放送が終了してからも、その名は新しいドラマの時代を切り開く指標となっており、日本のテレビドラマの歴史において欠かせない存在として記憶されています。

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