フュージョン戦記ガンダムバトレイヴ

『フュージョン戦記ガンダムバトレイヴ』は、バンダイが発売したトレーディングカードゲームで、サンライズのガンダムシリーズを基にしていますが、独自の世界観と設定を持っています。ゲームの特徴としては、従来のガンダム作品に登場するキャラクターやモビルスーツが一部使用されるものの、全体的には異なる作品として楽しむことができる点が挙げられます。特に「モビルスーツ」は「マシンソウル」として新たに定義されており、ユーザーに新感覚な体験を提供しています。

ゲームの概要

このゲームでは、コアMSという特別なカードがガンダムシリーズのキャラクターを基にしているものの、具体的な設定やストーリーは別物です。それ以外のカードは「バトレイヴカード」と呼ばれ、フュージョンMSと呼ばれる特別な形態を持つモビルスーツと、融合する「ウィズダム」が描かれています。また、ガンダムのビジュアルは独特で、デフォルメされていますが極端な2頭身ではなく、リアルなガンダムとSDガンダムの中間のスタイルを強調しています。

基本ルール

『フュージョン戦記ガンダムバトレイヴ』では、一般的な「山札」や「手札」とは異なり、特製の「Gカタパルトギア」を使用します。このカードファイルにはバトレイヴカードを格納し、開いているページが手札の役割を果たします。なお、全てのページをめくり切ってしまうと、敗北が決まるシステムとなっています。

カードの種類

ゲームでは

- コアMSカード: 基本的なMSで、ゲーム開始時に場に出されます。
- バトレイヴカード: フュージョンMSとウィズダムが描かれた両A面カードです。このカードはGカタパルトギアにセットした状態からスタートします。

フュージョンMSとウィズダム

フュージョンMSはウィズダムと結びついたモビルスーツを示す面で、これをGカタパルトギアに挿入します。一方、ウィズダムは様々な効果を持つ融合要素を示し、相手に見せながら使用します。

属性

これらのカードは4つの属性を持ち、それぞれ特有の効果が存在します。属性は以下の通りです。

1. バイオ: 生物を表す属性で、テックに強い特徴があります（カード色: 赤）。
2. テック: 人工物を表し、妨害効果が多く、ヒーロー属性に強い（カード色: 青）。
3. ヒーロー: 人間を中心にした属性で、主にWillを操作する効果を持つ（カード色: 黄色）。
4. レジェンド: 妖怪やモンスターの属性で、独自の効果を持つ（カード色: 緑）。

用語解説

- Gカタパルトギア: 12ポケットの特製カードファイルで、ゲームの中心的な装置です。これを使って合戦の準備を整えます。
- Will（ウィル）: 特殊な効果やフュージョンを行う際に必要なコスト。破壊されたカードがWillとして再利用されることもあります。

漫画版と物語

漫画版では、一式まさとによるストーリーが展開され、主人公たちは仮想空間「Gディメンション」で数々の冒険を繰り広げます。特に、敵に襲われるヒュウガがガンダムとドラゴンを融合させるシーンが印象的です。

登場キャラクター

- 時波ヒュウガ: 前向きな性格の10歳少年で、愛用のMSはガンダム。
- 時波ゲッコウ: ヒュウガの双子の弟で、冷静沈着な性格。愛用のMSはウイングガンダム。
- シズク: 時波兄弟の幼馴染。
- シオン: バトレイヴに詳しい青年で、特製のGカタパルトギアを提供する人物。
- ドラグワン: バトレイヴの名誉称号をもつ謎の老人。
- ルークエッジ: 隠れた組織に属する仮面のエージェント。

このように、『フュージョン戦記ガンダムバトレイヴ』はガンダムファンはもちろん、新たなトレーディングカードゲームの体験を求める全てのプレイヤーにとって魅力的な作品となっています。

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