フライドバイ

フライドバイ：ドバイ発、世界へ羽ばたく格安航空会社

フライドバイ（flydubai）は、アラブ首長国連邦ドバイを拠点とする格安航空会社です。ドバイ国際空港第2ターミナルをハブ空港とし、中東、アフリカ、東南アジア、ヨーロッパなど世界100都市以上へ路線網を展開しています。ドバイ政府の支援を受け、設立から現在まで着実な成長を遂げ、高い評価を獲得しています。

設立から現在までの歩み

2008年4月19日に設立されたフライドバイは、エミレーツ航空とは別会社ですが、ドバイ政府を大株主とするなど、深い繋がりがあります。2009年6月1日、ドバイからアンマンとベイルートへの路線開設を皮切りに、着実にネットワークを拡大してきました。

2013年にはビジネスクラスサービスを開始。737-800型機に快適なビジネスクラスシートを12席導入し、優先搭乗や専用ラウンジ利用など、プレミアムなサービスを提供しています。2014年にはドバイ国際空港ターミナル2にビジネスクラス専用の24時間営業ラウンジを開設しました。

2017年には、姉妹会社であるエミレーツ航空とのパートナーシップ協定を締結。これにより、両社の就航都市を合わせて200都市以上という広大なネットワークを実現しました。同年、中東の航空会社として初めてボーイング737MAXを導入しました。2017年のドバイ航空ショーでは、737 MAXを225機発注するなど、大規模な機材導入計画を発表しています。

近年では、新たなビジネスモデルとして「ビジネス・スイート」を導入。Safran Seatsが設計、JPA Designがデザインした、快適でプライバシーに配慮した革新的なシートは、ボーイング機への導入としては初の事例となります。

2023年には、ビジネストラベラー中東アワードで「中東のベストLCC」に選出され、その高い評価を改めて証明しました。同年11月には、ドバイ航空ショーでボーイング787-9を30機購入することで合意。長距離路線への進出を図り、さらなる事業拡大を目指しています。

就航都市と機材

フライドバイは、ドバイを拠点に57カ国以上100都市以上に就航しています。（2023年現在）

機材は、ボーイング737-800、737MAX 8、737MAX 9などを中心に運用しています。特に737MAXシリーズは225機の発注済みで、今後さらに機材数を増やす計画です。また、長距離路線への対応として、2026年よりボーイング787-9の導入を開始します。

事故

フライドバイの歴史において、2016年3月19日に発生したフライドバイ981便の墜落事故は、大きな痛手となりました。悪天候の中、ロシアのロストフ・ナ・ドヌ空港への着陸を試みた際に墜落し、乗員乗客合わせて62名もの尊い命が失われました。現在も事故原因の調査は継続中です。

まとめ

フライドバイは、設立から15年以上、着実な成長を続ける格安航空会社です。最新の機材導入、快適なサービス提供、そして広大なネットワークにより、今後も世界の空の旅を支える重要な役割を担っていくことでしょう。ただし、過去には大きな事故も経験しており、安全運航への更なる努力が求められます。

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