フライングキッド市原

フライングキッド市原：波乱万丈なプロレス人生と地域活性化への情熱

フライングキッド市原（本名：市原昭仁）は、1969年1月25日生まれ、徳島県徳島市出身のプロレスラーです。現在は四国活性化事業「四国OHENROエンターテイメント」の代表を務め、プロレスラーとしての活動に加え、地域活性化にも尽力しています。また、徳島市内でお好み焼き店「ムーンサルト」を経営する傍ら、ご当地グルメでのまちおこし団体「とくしま豆天玉連」の理事も務めるなど、多岐にわたる活動を展開しています。

FMWでのデビューとメキシコでの転機

市原はFMWの1期生として、1990年1月17日に本名でデビューしました。初期の頃は、体重を増やして体格を大きくしようとしたため、肥満体型のレスラーでした。得意技は雷電ドロップで、現在の空中殺法を得意とするスタイルとは大きく異なっていました。

1992年5月、市原はメキシコへ武者修行に旅立ちました。WWAのリングを主戦場に、「カブキ・ハンニャ」のリングネームで活躍。このメキシコ遠征中に肉体改造に取り組み、大幅な減量に成功し、スマートな体型へと変貌を遂げました。同時に、空中殺法を習得し、プレイスタイルを大きく変化させました。

1993年2月には、「オーニタ・ジュニア」とリングネームを改め、「大仁田厚の息子」というギミックでメキシコで活動しました。その後、日本に帰国しましたが、日本では大仁田厚の息子のギミックが受け入れられず、本名である市原昭仁に戻して試合を行いました。

FMW退団とインディーでの活動

ハヤブサがFMWで次期エースとして期待される中、市原は覆面レスラー「レイ・パンディータ」としてパンダの着ぐるみを着用し、色物レスラーとして扱われることに不満を抱いていました。1995年4月23日、ターザン後藤、ミスター雁之助と共にFMWを退団し、「真FMW軍」を結成しました。退団の理由は現在も明かされていません。5月8日、リングネームをフライングキッド市原に改名しました。

その後、IWA・JAPANをはじめとするインディー団体を渡り歩き、1997年1月にはミスター雁之助と共にFMWに復帰。「真FMW軍」としてFMW正規軍と対立しました。一時、「フライングキッ道市原」を名乗り冬木軍プロモーションに所属しましたが、離脱し、最終的にはFMW正規軍に落ち着きました。

FMWがエンターテイメント路線に転換してからは、色男キャラとして、荒井薫子（荒井昌一社長の姪というギミック）と草薙純との間で自身のマネージャーの座をかけた争いを演出するなどしました。FMW倒産後はWMFに移籍しましたが、その後離脱し、現在はフリーランスとして様々なインディー団体で活動しています。

四国OHENROエンターテイメントの設立と地域活性化への貢献

2013年9月、市原は四国の文化振興を目的として「四国OHENROエンターテイメント」を立ち上げました。2015年3月には、フライングキッド市原25周年記念大会が地元・徳島市で開催されました。

レスラーとしての活動の傍ら、市原は地域活性化にも積極的に取り組んでいます。お好み焼き店の経営や、「とくしま豆天玉連」の理事としての活動を通じて、徳島県の食文化の振興に貢献しています。また、自身のブログを365日欠かさず更新し、情報発信にも力を入れています。

エピソード

中学卒業後、市原は高校へ進学せずにプロレスラーを志しましたが、体格が小さかったため周囲から反対されました。デビュー後、「俺、みんなに『お前には無理だ』『やめろ』って反対されたとき、そういうことをいう大人には絶対にならないって決めたんですよ」と語っています。

「とくしま豆天玉連」の理事に選ばれた際には、「後輩にだまされた」と冗談めかして語っています。

タイトル歴

WWAインターナショナル・ライトヘビー級王座
WEW6人タッグ王座

フライングキッド市原は、プロレスラーとしてだけでなく、地域を愛し、地域に貢献する人物としても、多くの人々に愛されています。彼の今後の活躍から目が離せません。

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