フラカッパー

フラカッパー

『フラカッパー』は、2006年4月より放送が開始された日本の短編テレビアニメシリーズです。

作品内容

物語の舞台は、とある温暖な気候の南洋の島。ここに暮らすのは、フラダンスをこよなく愛するカッパたち、通称「フラカッパー」です。作品の中心となるのは、主人公であるカッパの少年、竹田くんとその個性豊かな仲間たち。彼らが織りなす日々は、特別な事件が起こるわけではなく、ごくありふれた、しかし心温まる出来事の連続です。彼らの他愛のない日常が、ゆったりとしたペースで、視聴者に穏やかなひとときを提供します。

一話あたりの放送時間は1分30秒と非常に短く、手軽に楽しむことができる形式となっています。キャラクターデザインは愛らしく、展開される物語もほのぼのとした雰囲気ですが、本作は主に大人向けの視聴者を想定して制作されました。可愛らしさの中に、どこかシュールさや含蓄のある描写が含まれている点が特徴です。

放送について

本作は、主にUHF局を中心に放送されました。京都放送（KBS京都）では4分枠で、テレビ神奈川（tvk）、千葉テレビ放送（チバテレビ）、三重テレビ放送では5分枠で放送され、いずれも毎回2話構成となっていました。ただし、放送されるエピソードが全て新作だったわけではなく、「おえかき! みずかき! カッパまき！」や「アロハ! ホアロハ」といった、番組内で使用される歌の回が繰り返し放送されることがありました。テレビ神奈川では、局の教養番組『クーパカポカポ』内でも本作品が放送された実績があります。

地上波での放送に加え、インターネット配信サービスのShowTimeでも配信が行われていたほか、CS放送チャンネルのキッズステーションでも放送されていました。

特筆すべきは、その放送期間の長さです。2年以上にわたって継続的に放送され、これはUHFアニメーション作品としては当時、最も長い放送期間となりました。短尺アニメながら、多くの局や媒体で長期間にわたり親しまれた作品と言えるでしょう。

登場人物（声の出演）

竹田くん：池田ひかる
メレちゃん：谷井あすか
カウカウくん：宮永麻衣
ポッチー：鷹村遊
竹田のじいちゃん：緒方賢一
笹くん：金子幸伸

制作スタッフ

原作：武藤貴士
監督：谷田部勝義
脚本：早坂律子、月永ヒデヲ、島田満、谷田部勝義、寺門有紀
キャラクターデザイン：大橋幸子
作画監督：ひのたかふみ
色彩設計：鈴城るみ子
美術監督：宮前光春
音楽ディレクター：吉田隆
音楽：山内雄喜
音響制作：シュガーボーイ
撮影監督：鈴木敏
編集：宮城重夫
設定制作：生形朋経
原作プロデューサー：伊部誠、松本靖
音楽プロデューサー：大川正義
エグゼクティブプロデューサー：青木健
プロデューサー：金子政路、関佳史
アニメーション制作：オフィス蒼
製作：フラカッパー製作委員会（オフィス蒼、シュガーボーイ、テレビ神奈川、千葉テレビ放送、三重テレビ放送、京都放送）

楽曲

主題歌

「フラカッパー」
歌：井上あずみ
作曲・編曲：山内雄喜

挿入歌

「おえかき! みずかき! カッパまき！」
歌：フラカッパー
作詞：もりちよこ
作曲・編曲：山内雄喜
「アロハ! ホアロハ」
歌：井上あずみ&フラカッパー
作詞：もりちよこ
作曲：谷田部勝義、山内雄喜
編曲：山内雄喜
「フラっとするっぺ! フラカッパー」
歌：井上あずみ&フラカッパー
作詞：もりちよこ
* 作曲・編曲：山内雄喜

その他

各話リストの最終回として特別版「おわかれかい（2） あたらしいおともだち」が放送されました。これは第78話の内容に視聴者考案のキャラクターが登場する映像を追加したものです。

関連事項として、本作はUHFアニメーション作品の歴史において、その長期放送という点で重要な位置を占めています。

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