フランク・マコーミック

フランク・マコーミックについて

フランク・マコーミック（Frank Andrew McCormick）は、1911年6月9日にニューヨークで生まれたアメリカのプロ野球選手です。主なキャリアは1940年代に活躍し、一塁手として名を馳せました。右投げ右打ちのスタイルで、ニックネームは「Buck」で親しまれました。彼の卓越したプレーは、特にシンシナティ・レッズでの活躍に集約されます。

キャリアの始まり

マコーミックは1934年、シンシナティ・レッズからメジャーリーグデビューを果たし、最初のシーズンではわずか12試合の出場に限られました。しかし、翌1935年と1936年には出場機会が少なく、その後も数年間は苦しい時期を過ごしました。その後、1937年には24試合に出場し、打率.325を記録。この成績を経て、彼は1938年シーズンから正式にレッズの正一塁手として活躍することになります。

成功の軌跡

1938年にはフルシーズンに出場し、209安打というリーグ最多の記録を樹立しました。打率は.327に達し、その年のリーグMVP候補にも名を連ねました。次の1939年には、さらなる飛躍を遂げ、打率.332で132打点を上げ、再びリーグ最多安打を記録。レッズのリーグ優勝にも貢献し、この年のワールドシリーズにも出場したのですが、惜しくも敗退となりました。

リンカーン・レッズでの活躍が続く中、1940年にはついに彼が選出された年として特筆されます。この年も引き続き素晴らしい成績を残し、127打点を上げ、再度のリーグ最多安打を達成しました。マコーミックはこの活躍により、1940年のナショナルリーグ最優秀選手に輝き、レッズはワールドシリーズを制し、1939年の敗北を晴らしました。

その後のキャリア

マコーミックは1945年までレッズに在籍し続け、その期間中毎年3割前後のコンスタントな打率を維持しました。1945年オフにはフィラデルフィア・フィリーズに移籍し、1945年から1946年には一塁手としての連続無失策記録（131試合）を樹立しました。この記録は現在でもメジャーリーグの記録として注目されています。

その後、彼は1948年にブレーブスでプレーし、現役を引退。1982年にニューヨークのロングアイランドでこの世を去りました。しかし、彼の功績はいまだに多くの野球ファンの記憶に残っており、1958年にはシンシナティ・レッズの球団殿堂入りも果たしています。

成績と受賞歴

マコーミックの通算成績は素晴らしく、1939年には打点王に輝いています。また、1940年にはシーズンMVPを受賞し、オールスターゲームにも9回選出されるなど、多くの栄誉を持つ選手でした。彼のプレーは、レッズのスター選手としての地位確立に大きく貢献しました。

フランク・マコーミックは、その時代の野球界における代表的な選手の一人として、後世にその名を残しています。

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