フランシスコ・コルデロ

フランシスコ・ハビエル・コルデロ：剛腕クローザーの軌跡

フランシスコ・ハビエル・コルデロ（Francisco Javier Cordero, 1975年5月11日 - ）は、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身の元プロ野球選手（投手）。右投右打。2000年代後半にシンシナティ・レッズなどでクローザーとして活躍し、通算329セーブを挙げた。

生い立ちとプロ入り

コルデロは1994年にドラフト外でデトロイト・タイガースに入団。マイナーリーグで5年間を過ごし、1999年にメジャーデビューを果たした。当初は2Aでプレーし、47試合の登板で4勝1敗、防御率1.38、27セーブを記録。フューチャーズゲームにも選出され、その実力を発揮した。

レンジャーズ時代：クローザーへの道を切り開く

1999年11月、大型トレードでテキサス・レンジャーズへ移籍。2002年にブレイクし、6月19日のホワイトソックス戦でメジャー初セーブを記録。この年は防御率1.79、10セーブを挙げた。2003年にはクローザーに定着し、リーグ6位の73試合に登板、15セーブを記録した。2004年にはリーグ2位の49セーブを挙げ、オールスターにも初選出。抑え投手としての地位を確立した。

ブルワーズ時代：リーグを代表するクローザーへ

2006年途中にミルウォーキー・ブルワーズへ移籍。2007年にはリーグ2位、球団新記録となる44セーブを記録し、史上8人目となる両リーグでの40セーブを達成。自身2度目のオールスターにも選出された。

レッズ時代：不動のクローザーとして君臨

2007年11月、シンシナティ・レッズと4年総額4600万ドルで契約。レッズでは4年連続で30セーブ以上を記録し、2011年には通算300セーブも達成した。

ブルージェイズ、アストロズ時代：晩年

2012年、トロント・ブルージェイズへ移籍するも、クローザーの座を追われる。同年途中にヒューストン・アストロズへ移籍したが、故障もあり解雇された。

レッドソックスとその後

2014年、ボストン・レッドソックスとマイナー契約を結んだが、メジャー昇格はならず。その後、現役を引退した。

プレースタイル

最速100マイル（約161キロ）を超える速球とスライダーを武器に、2000年代後半にMLBを代表するクローザーとして活躍。通算329セーブは、ドミニカ共和国出身の投手としては、マリアノ・リベラに次ぐ記録である。

記録とタイトル

MLBオールスターゲーム選出：3回 (2004, 2007, 2009)
DHL デリバリー・マン・オブ・ザ・マンス：1回 (2007年4月)

コルデロは、その圧倒的な球威で多くの打者をねじ伏せ、チームの勝利に貢献した。彼の活躍は、多くのファンに記憶されている。

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