フランシス・マルテス

フランシス・マルテス：波乱万丈な野球人生

フランシス・ユークリデス・マルテス・スアソ（Francis Euclides Martes Suazo）は、1995年11月24日、ドミニカ共和国サンチェス・ラミレス州コトゥイで生まれました。右投右打のプロ野球選手であり、現在はメキシカンリーグのオアハカ・ウォーリアーズに所属しています。愛称は「チャンチ（Chanchi）」として親しまれています。

プロ入りの経緯とマイナーリーグ時代

2012年11月、マルテスはアマチュア・フリーエージェントとしてマイアミ・マーリンズと契約し、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせました。2013年には、ドミニカン・サマーリーグ・マーリンズでプレーし、研鑽を積みました。

ヒューストン・アストロズへの移籍とメジャーデビュー

2014年7月31日、マルテスはジャレッド・コザート、エンリケ・ヘルナンデス、オースティン・ウェイツとのトレードで、コリン・モラン、ジェイク・マリスニックと共にヒューストン・アストロズへ移籍しました。2015年には、アストロズ傘下のA級クァッドシティーズ・リバーバンディッツでプレーしました。

2017年6月8日、ついにメジャーリーグへの昇格を果たし、翌9日のロサンゼルス・エンゼルス戦でデビューを飾りました。しかし、その後のキャリアは決して順風満帆とは言えませんでした。

相次ぐ薬物違反と出場停止処分

2019年3月13日、マルテスは禁止薬物であるクロミフェンに陽性反応を示し、80試合の出場停止処分を受けました。さらに、2020年2月17日には、アナボリックステロイド（ボルデノン）の陽性反応が検出され、162試合という長期の出場停止処分を科せられました。これにより、マルテスのキャリアには大きな影が落とされました。

アストロズからの離脱とメキシカンリーグへの挑戦

2021年6月30日、マルテスはアストロズからDFA（Designated for Assignment）となり、7月4日にマイナー契約となりました。AAA級シュガーランド・スキーターズに配属されましたが、同年8月17日に自由契約となりました。

2022年4月18日、マルテスはメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズと契約し、新たな挑戦をスタートさせました。しかし、同年6月29日に自由契約となり、翌6月30日には同リーグのオアハカ・ウォーリアーズと契約を結びました。この年は2球団合計で17試合（うち先発16試合）に登板し、5勝2敗、防御率6.78という成績を残しました。

プレースタイルと将来への展望

フランシス・マルテスは、最速100マイル(約161キロ)を誇る速球と、スライダー、チェンジアップを織り交ぜる本格派右腕です。かつてはアストロズの有望株として期待されていましたが、度重なる薬物違反により、その才能を十分に発揮することができませんでした。メキシカンリーグでのプレーを経て、再びメジャーリーグのマウンドに戻ることができるのか、今後の活躍に注目が集まります。

背番号

58（2017年）
48（2022年 - 2022年途中）
* 89（2022年途中 - 2022年修了）

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