フランス国立情報学自動制御研究所

INRIA（フランス国立情報学自動制御研究所）

INRIAは、フランス政府の研究省と経済・財務省が共同で管理する国立研究機関です。1979年に、フランスにおける情報学と自動制御分野の中心的な研究機関として設立されました。国内に8つの研究拠点を持ち、3000人以上の職員を抱える大規模な研究所です。

研究分野

INRIAの研究分野は非常に多岐にわたります。ネットワークシステム、画像情報処理、自動制御といった基礎的な分野から、シミュレーション、バーチャルリアリティのような先進的な分野まで、幅広く研究を行っています。

技術移転と連携

研究成果の社会実装にも力を入れており、技術移転を積極的に推進しています。年間予算の20%は、研究成果から得られた収益で賄われています。主な顧客は大学や他の研究機関、私企業であり、提携企業にはフランス国外の企業も多く含まれます。また、研究成果を基にしたベンチャー企業の設立支援も積極的に行っています。

標準化活動

INRIAは、IETF、ISO、W3Cといった国際標準化団体とも密接な関係を持ち、情報技術の標準化に貢献しています。

主な開発ソフトウェア

INRIAで開発された主なソフトウェアには、以下のものがあります。

OCaml (Objective Caml)：関数型プログラミング言語
Scilab：数値計算ソフトウェア
Esterel：同期型プログラミング言語
Coq：定理証明支援系

研究拠点

INRIAは、フランス国内に複数の研究拠点を展開しています。

INRIA Futurs (Lille, Saclay, Bordeaux)：将来技術に関する研究拠点
INRIA Lorraine (LORIA)：ナンシーに拠点を置く研究拠点。CNRSおよび地元の大学と連携
INRIA Rennes (IRISA)：レンヌに拠点を置く研究拠点。CNRSおよび地元の大学と連携
INRIA Rhône-Alpes：グルノーブル近郊の研究拠点
INRIA Rocquencourt：パリ郊外の研究拠点
INRIA Sophia-Antipolis：ニース近郊の研究拠点

これらの拠点の他に、複数の学術研究組織もINRIAの研究活動に貢献しています。

外部リンク

INRIA（英語）

その他の資料

Le Laboratoire lorrain de recherche en informatique et ses applications (LORIA) INRIA Lorraine
* L'Institut de recherche en informatique et systèmes aléatoires (IRISA) INRIA Rennes

もう一度検索