フランソワ＝グザヴィエ・ロト

フランソワ＝グザヴィエ・ロト

フランソワ＝グザヴィエ・ロト（François-Xavier Roth, 1971年11月6日 - ）は、フランス出身の著名な指揮者です。

人物と経歴

1971年にパリで生まれたロトは、幼少期から音楽に親しみ、パリ音楽院でフルートをアラン・マリオンに、指揮法をヤーノシュ・フュルストに師事しました。音楽院で研鑽を積んだ後、2000年のドナテッラ・フリック国際指揮者コンクールでの優勝をきっかけに、その才能を開花させます。

コンクール優勝後、ロンドン交響楽団に2002年まで補助指揮者として在籍し、ジョン・エリオット・ガーディナーのアシスタントも務めるなど、貴重な経験を積みました。これらの経験を通じて、ロトは指揮者としての確かな基礎を築き上げました。

2003年には、自身のオーケストラであるレ・シエクルを結成し、指揮者として活動を開始します。レ・シエクルは、17世紀頃から現代作品まで、幅広い時代の音楽をレパートリーとしており、各時代の様式に合わせた楽器を使用して演奏することで、その音楽の魅力を最大限に引き出すという特徴を持っています。日本にも度々来日公演を行っており、その斬新な演奏スタイルは日本の音楽ファンにも高く評価されています。

2011年から2016年までバーデン＝バーデン・フライブルクSWR交響楽団の首席指揮者を務めた後、2015年からはケルン市の音楽総監督 (GMD)とケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の音楽監督に就任。これらの要職を歴任することで、ロトは国際的な評価をさらに高めていきました。

2017年からは、名門オーケストラであるロンドン交響楽団の首席客演指揮者も務めています。2020/21年のシーズンには、ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の音楽監督としての活動に加え、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、ロンドン交響楽団、シュターツカペレ・ベルリンなど、世界を代表するオーケストラへの客演も予定されていました。

これまでに、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、バイエルン放送交響楽団、バイエルン国立管弦楽団、バンベルク交響楽団など、世界の主要なオーケストラを指揮しており、その活動は国際的に高く評価されています。日本においても、NHK交響楽団や東京都交響楽団といった主要なオーケストラに客演しています。

スキャンダル

2024年5月、フランスの風刺新聞「カナール・アンシェネ」によるセクハラ報道を受け、直近に予定されていた「レ・シエクル」のコンサートの指揮者を降板。同年11月に予定されていた来日公演も中止となりました。

家族

父はオルガン奏者のダニエル・ロトです。

外部リンク

公式ウェブサイト

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