フリアン・タバレス

フリアン・タバレス・カルマンについて

フリアン・タバレス・カルマン（Julián Tavárez Carmen）は、1973年5月22日にドミニカ共和国のサンティアゴ・デ・ロス・カバリェロスに生まれた元プロ野球選手で、主に投手としてメジャーリーグで活躍しました。彼は右投左打の選手であり、数々のチームを渡り歩きながらそのキャリアを築いていきました。

経歴

インディアンス時代

タバレスのプロ入りは1990年で、クリーブランド・インディアンスと契約を結びました。彼は1993年8月7日にメジャーデビューを果たしました。このデビューは彼のプロ野球選手としての新たなスタートを象徴していました。

ジャイアンツ時代

1996年11月13日にタバレスはサンフランシスコ・ジャイアンツにトレードされました。彼は1997年にはナショナルリーグで最も多くの89試合に登板し、チーム内でも重要な存在となりました。1998年も60試合に登板し、1999年には43試合に出場するなど、リリーフ投手としての地位を確立していきました。

ロッキーズ時代

1999年11月21日にタバレスはコロラド・ロッキーズに移籍し、さらなる経験を積みました。

カブス時代

2000年11月16日、彼はシカゴ・カブスと契約しました。ここでも彼はリリーフ投手としての役割を果たし、キャリアを続けました。

マーリンズ時代

2002年3月27日、彼はフロリダ・マーリンズ（現在のマイアミ・マーリンズ）へ移籍しました。

パイレーツ時代

2003年1月28日にはピッツバーグ・パイレーツとのマイナー契約を結び、また新しい挑戦を始めました。

カージナルス時代

その後、2004年1月9日にセントルイス・カージナルスと契約をし、さらに経験を積みました。

レッドソックス時代

2006年にはボストン・レッドソックスと2年契約を締結。彼は開幕前に第1回ワールド・ベースボール・クラシックのドミニカ共和国代表に選ばれ、シーズンではリリーフとして活躍しました。同年、ジョン・レスターが緊急入院した際は、先発ローテーションに入り、3勝を記録するなど多才なパフォーマンスを見せました。2007年も先発として起用されましたが、シーズン中にレスターが復帰すると再びリリーフに戻りました。しかし、2008年には成績が振るわず、5月11日に戦力外となりました。

ブルワーズ時代

その後、2008年5月27日にミルウォーキー・ブルワーズと契約し、さらに6月には再び戦力外となりフリーエージェントとなりました。

ブレーブス時代

2008年7月8日、アトランタ・ブレーブスとの契約も果たしました。

ナショナルズ時代

そして、2009年にはワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結びました。彼は同年の第2回ワールド・ベースボール・クラシックのドミニカ共和国代表にも選ばれました。

選手としての特徴

フリアン・タバレスは数々の問題を抱えた投手でもあり、2004年には試合中に帽子に松ヤニをつけていることが発覚し、10試合の出場停止処分を受けました。この年、ジェフ・バグウェルに故意死球を投げたとして罰金も科せられています。彼の持ち味は、150キロ前後の高速シンカー・スライダー・チェンジアップなど、巧みな制球力と多彩な持ち球にあります。また、多くのチームに移籍しているため、日本人選手とも多くチームメイトになりました。例としては吉井理人、田口壮、松坂大輔、岡島秀樹などが挙げられます。

代表歴

タバレスは国際的な舞台でも輝かしい経歴を持ち、2006年と2009年のワールド・ベースボール・クラシックにドミニカ共和国代表として出場しました。

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