フリオ・アルベルト・モレーノ

フリオ・アルベルト・モレーノ・カサスのプロフィール

フリオ・アルベルト・モレーノ・カサス（Julio Alberto Moreno Casas）は、1958年10月7日にスペインのアストゥリアス州カンダスで生まれた元サッカー選手です。彼はディフェンダーとして名を馳せ、特に左サイドバックのポジションで活躍しました。また、スペイン代表としてもプレーした経験があります。

経歴

クラブキャリア

モレーノは、アトレティコ・マドリードの下部組織でサッカーを学びました。若手選手として出場機会を確保するのは困難であったため、1979-80シーズンにはセグンダ・ディビシオンのレクレアティーボ・ウェルバにレンタル移籍しました。この経験を経て、1980年にアトレティコ・マドリードに戻り、正式にトップチーム入りを果たしました。

彼は1980-81シーズンと1981-82シーズンにおいて、リーグ戦で計59試合に出場。1982年にはFCバルセロナに加入し、そこでの9年間で多くのタイトルを手に入れました。特に1982-83シーズンにはコパ・デル・レイ及びコパ・デ・ラ・リーガの2冠を達成し、1983年にはスーペルコパ・デ・エスパーニャでも優勝を経験しています。

1984-85シーズンでは、バルセロナの中心選手としてプリメーラ・ディビシオンの優勝に貢献しました。また、1985-86シーズンにはUEFAチャンピオンズカップの準決勝にてユヴェントスから決勝点を挙げる活躍を見せます。決勝戦でも先発出場したものの、FCステアウア・ブカレストとの試合ではPK戦で敗れ、準優勝に終わりました。

しかし、1988年にヨハン・クライフがバルセロナの監督に就任すると、エル・ドリーム・チームの一員としての出場機会が激減。特に1990-91シーズンはわずか3試合の出場に留まり、このシーズン終了後に彼は現役を引退しました。

代表キャリア

モレーノは1984年2月29日にスペイン代表デビューを果たします。この試合はルクセンブルクとの親善試合で、彼は両チーム唯一のイエローカードを受けることになります。同年のUEFA欧州選手権1984本大会にも出場し、全試合を通じて準優勝に貢献しました。1986年にはFIFAワールドカップにも参加し、最終的に1988年までにスペイン代表として34試合を戦いました。

現役引退後の生活

引退後のモレーノは心の病に悩まされ、特に深刻な鬱症状と薬物依存に苦しむことになりました。しかし、彼はその後回復の道を歩むこととなり、人生を再構築していくことができました。

モレーノの主なタイトル

クラブ

• - FCバルセロナ

- UEFAカップウィナーズカップ 優勝: 1988-89
- プリメーラ・ディビシオン 優勝: 1984-85, 1990-91
- コパ・デル・レイ 優勝: 1982-83, 1987-88, 1989-90
- スーペルコパ・デ・エスパーニャ 優勝: 1983
- コパ・デ・ラ・リーガ 優勝: 1982-83, 1985-86
- UEFAチャンピオンズカップ 準優勝: 1985-86

代表

• - スペイン代表

- UEFA欧州選手権 準優勝: 1984

モレーノはサッカー界で多くの功績を残し、その存在感は今も多くのファンによって語り継がれています。

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