フリードリヒ3世 (ニュルンベルク城伯)

フリードリヒ3世：ニュルンベルク城伯、その生涯と功績

フリードリヒ3世（Friedrich III., 1220年頃 - 1297年8月14日）は、ホーエンツォレルン家出身であり、1260年/1261年から1297年までニュルンベルク城伯を務めました。彼は「相続伯（der Erber）」とも呼ばれていました。

生涯

フリードリヒ3世は、ニュルンベルク西部のカードルツブルク周辺を領有していましたが、1248年にアンデクス家の遺産であるバイロイト周辺地域（アンデクス伯領）を相続しました。この相続により、彼は他の相続請求権を持つ貴族たちとの間で争いを繰り広げることになります。当初、彼はドイツ王ヴィルヘルム・フォン・ホラントの支持を受けましたが、父の代からシュヴァーベン系ツォレルン家がそうであったように、彼自身は親シュタウフェン家政策を維持しました。

1261年に父が亡くなると、フリードリヒ3世はニュルンベルク城伯の地位を継承しました。彼はこの拠点を中心に、フランケン地方の勢力をマイン川流域にまで拡大しようと試みましたが、ヴュルツブルク司教およびバンベルク司教の激しい抵抗に遭いました。1273年には、個人的な交誼からハプスブルク家のルドルフ1世のドイツ王選出を支持しました。ルドルフ1世はこれに応え、フリードリヒ3世を諸侯の一員として丁重に扱い、帝国の軍務への頻繁な参加などの功績を評価し、フランケンの裁判所を彼に任せました。

ボヘミアとの関係においては、エーガー川流域の覇権を巡って争いが生じました。1278年のデュルンクルト近郊で行われたマルヒフェルトの戦いでは、プシェミスル家のボヘミア王オタカル2世との戦いに参戦しています。また、同時期にヴンジーデル、エアランゲン、アルツベルクといった地域もホーエンツォレルン家の統治下に入りました。

1297年にフリードリヒ3世が亡くなると、一旦は三男のヨハン1世が家督を継承しましたが、1300年にヨハン1世も亡くなったため、末子のフリードリヒ4世が後を継ぎました。

子女

フリードリヒ3世は、1246年にアンデクス伯オットー1世の娘エリーザベト・フォン・メラニエン（1273年没）と結婚し、5人の子供を儲けました。

ヨハン（? - 1261年/1262年没） - ニュルンベルク近郊で殺害
ジークムント（? - 1261年/1262年没） - ニュルンベルク近郊で殺害
マリア（? - 1298年没） - ルートヴィヒ5世・フォン・エッティンゲン妃
アーデルハイト（? - 1306年頃没） - ハインリヒ2世・フォン・カステル妃
エリーザベト（? - 1288年頃没） - ゴットフリート1世・フォン・ホーエンローエ妃

1275年には、ザクセン公アルブレヒト1世の娘ヘレーネ・フォン・ザクセン（1247年 - 1309年）と再婚し、3人の子供を儲けました。

ヨハン1世（1279年頃 - 1300年）
アンナ（? - 1357年頃没） - ナッサウ＝ハダマル伯エミッヒ1世妃
フリードリヒ4世（1287年頃 - 1332年）

参考文献

M. Spindler, A. Kraus: Geschichte Frankens bis zum Ausgang des 18. Jahrhunderts, München 1997. ISBN 3-406-39451-5

※上記の文献はドイツ語版の参考文献であり、日本語版作成にあたり直接参照していません。

外部リンク

中世系譜学より

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